コーチ・エィ(9339)が12月22日、スタンダードに新規上場する。
米国、中国、タイの連結子会社とグループを構成し、法人クライアントをメーンターゲットとして、社員や幹部の業務遂行能力や組織力の向上につなげるコーチング事業を国内外で展開する。10月時点で116人のコーチが在籍しており、その大半が正社員。多くが国際コーチング連盟などの認定資格保有者だ。
リーダー開発と組織開発を不可分なものとし、個人の能力だけでなく部下や他部門など周囲とどう関わっていくかまで扱う「システミック・コーチング」による組織開発ビジネスが主力。上場企業が主な取引先で、s全てのサービスをオンラインでも提供している。
取締役などトップマネージメント層を対象に1対1でリーダーシップを磨き上げる「エグゼクティブ・コーチング」、対話型ワークショップでトップの実現したい経営チームづくりを支援するサービス、社員がすぐ実践できるコーチングを通じて組織内でのコミュニケーションを引き起こし組織変革につなげる「3分間コーチ」など、多彩なプログラムを提供する。
このほか、コーチング型マネジメントのスキルを身に付けてもらうコーチング人材育成ビジネス「コーチ・エィ アカデミア」を事業展開。指導力や組織のチーム力を磨きたい、大手企業の管理職らが学んでいる。
業績は企業の組織開発需要を捉え、「システミック・コーチング」が堅調で、2022年12月期は売上高が前期比7.1%増の35億4,100万円、営業利益が同28.2%増の4億6,300万円を見込んでいる。(YY)
概要
●事業内容=コーチングによる組織開発事業およびコーチング人材育成事業
●本社=東京都千代田区九段南2-1-30
●代表者=鈴木義幸代表取締役社長執行役員
●設立=2001年8月
●上場前資本金=1億円
●発行済み株式数=219万2,400株(上場時)
●筆頭株主=伊藤ホールディングス(上場前82.42%)
●公募株式数=45万株
●売出株式数=28万株(このほかオーバーアロットメントで10万9,500株)
●仮条件=12月2日に決定
●ブックビル期間=12月6日から12日まで
●引受証券=野村(主幹事)、みずほ、楽天、SBI、岡三、丸三、松井
業績推移(連結)
売上高 | 経常利益 | 1株利益 | 配当 | |
2020.12 | 2,432 | ▼395 | – | – |
2021.12 | 3,306 | 416 | 142.10 | 15 |
2022.12(予) | 3,541 | 499 | 218.13 | 18 |
単位100万円、1株利益・配当は円、▼は赤字 |