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IPO2025年3月10日

新規上場紹介 ジグザグ 3月31日 グロース 国内ECサイトと海外顧客を手軽につなぐ

ジグザグ(340A)が3月31日、グロースに新規上場する。

国内ECサイトと世界中の利用者をつなぐサービスを展開している。具体的には海外顧客向け購入支援サービス「WorldShopping」と国内ECサイト向け越境EC支援サービス「WorldShoppingBIZ」をワンストップで提供している。

国内のECサイトに海外顧客からのアクセスがあるが、言語、物流、決済の壁がある。また、国内ECサイトの運営者にとっても、多言語カスタマーサポート、国際物流、不正決済対応などへの対応は高いハードル。双方の課題をECショップのウェブサイトにジャバスクリプトタグを1行追加するだけで簡単に解決。導入後最短1日で世界228カ国・地域への販売を可能にできる。

顧客向けの「WorldShopping」はジグザグが海外顧客から注文を受け付け、商品代金、手数料を受け取って顧客の代わりに購入して海外配送まで提供している。多言語カスタマーサポート、多様な決済、海外配送まで含んだフルサポートの購入代行サービスで、海外顧客は海外対応していないECサイトの商品でも安心、安全に購入できる。個人の輸入代行サービスは非公認サービスだが、ジグザグはECサイトと正式に契約している公認サービスで、当該ECサイト内で自然に購入ができる。

ECサイト向けの「WorldShoppingBIZ」は、データ連携やシステム改修は一切不要。ジグザグが海外顧客の代行をするため、ECサイトは通常の受注、国内配送をするだけで済む。料金は初期費用3万円、月額5,000円と少額、月額固定で済み、小規模のEC事業者でも気軽に利用できる。

ジグザグは13件の特許を取得し、他社からの模倣を防いで市場優位性を確保。海外売上高比率は94%で、今後、少子化による人口減少で内需縮小が懸念されるなか、越境EC市場は急拡大する見込み。中長期的には海外ECサイトへの展開も図っていく。

2025年5月期の業績は売上高14億2,700万円(前期比29%増)、営業利益2億8,500万円(同29.1%増)を見込んでいる。(HS)

概要

●事業内容=海外カスタマー向け購入支援サービス「Worldshopping」および国内ECサイト向け越境EC支援サービス「WorldshoppingBIZ」の提供
●本社=東京都渋谷区桜丘町14ー1
●代表者=仲里一義代表取締役
●設立=2015年6月
●上場前資本金=9,000万円
●発行済み株式数=230万440株(上場時)
●筆頭株主=MICイノベーション4号投資事業有限責任組合(上場前27.8%)
●公募株式数=34万株
●売出株式数=41万3,400株(ほかにオーバーアロットメントで11万3,000株)
●仮条件=3月12日に決定
●ブックビル期間=3月13日から19日まで
●引受証券=大和(主幹事)、みずほ、SBI、丸三、楽天、松井、マネックス、東海東京、極東

業績推移(単独)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2023.5 802 31 24.42
2024.5 1,106 177 83.34
2025.5(予) 1,427 284 105.90
※単位100万円、1株利益は円

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