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IPO2022年8月18日

新規上場紹介 ジャパニアス 9月13日 グロース モノづくりを支えるエンジニア集団

ジャパニアス(9558)が9月13日、グロースに新規上場する。

IT・通信業界やモノづくり業界を中心とした顧客に対して、オンサイト型開発支援(エンジニア派遣)や受託開発を行う先端エンジニアリング事業を展開。設立当初はハードウエア設計に特化したエンジニア派遣を主力事業としていたが、現在ではIT領域にも進出。1,200人超の技術者を抱え、ソフトウエア、インフラ、メカトロニクス、エレクトロニクスの4分野を事業の軸としている。

エンジニアの約9割が顧客企業先へ常駐して設計・開発プロジェクトに参画している。派遣契約が主だが、一部請負契約や準委任契約も行っており、顧客の要望に合わせてどちらの形態でも対応できる体制を整えている。

受託開発は拠点として横浜開発センターを構えており、ここではソフトウエアからハードウエアまでをワンストップで提供する体制を整えている。そのため、顧客が各工程を複数の企業に委託する手間を省き、スピード感のある開発が可能。国内には7エリアに9つの拠点を設置し、例えば東京支社にはAI・クラウドを中心とした先端テクノロジー分野に強いエンジニアが多数在籍するなど、エリアごとのニーズに応じたサービスを提供している。

売上高の約8割を上場企業および上場グループ企業が、さらに売上高の約6割を取引年数5年以上の顧客が占めている。エンジニアを原則正社員として雇用し、社員に安定した就業環境を提供することが顧客との継続的な取引関係につながり、同業他社と比較して高い稼働率や、安定した売り上げ基盤を維持することができている。

前11月期は主要顧客であるシステム開発企業やシステムインテグレーターを中心にITエンジニアの高い需要があり、計画以上にエンジニアを採用することで稼働数の増加を図ったほか、新卒社員の早期稼働を図った。エンジニア数は今年5月末時点で1,250人、11月末には1,297人まで増加する見込み。

同社では新卒エンジニアのほか、毎月一定数の中途エンジニアが増加していることから、売上高は期の後半にかけて伸長する傾向がある。今期はエンジニア数の増加に伴うコスト増をこなし、前期比57.8%営業増益を計画する。なお、同社の売上高はおおむねエンジニア数×稼働率×1人当たり売上高で算出でき、それぞれを経営指標の目標達成状況を図るためのKPI(重要業績評価指標)としている。

中期経営計画では、エンジニア数の増加とエンジニアの技術力向上によりサービス提供力を強化することで取引の拡大を図る方針。将来的には、新規領域としてセールスフォース、クラウド、AIなどの分野への進出、拡大も進めていく。(SS)

概要

●事業内容=先端エンジニアリング事業
●本社=神奈川県横浜市西区みなとみらい2-2-1
●代表者=西川三郎代表取締役会長兼社長
●設立=1999年12月
●上場前資本金=2,000万円
●発行済み株式数=400万株(上場時)
●筆頭株主=ウェストリバー(上場前41.48%)
●公募株式数=20万株
●売出株式数=94万2,000株(ほかにオーバーアロットメントで17万1,300株)
●仮条件=8月26日に決定
●ブックビル期間=8月29日から9月2日まで
●引受証券=SMBC日興(主幹事)、野村、岩井コスモ、SBI、岡三、東海東京、マネックス、楽天、東洋、松井

業績推移(単体)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2020.11 6,669 303 59.09 32.60
2021.11 7,243 363 69.68 36.68
2022.11(予) 8,153 554 97.31 46.73
※単位100万円、1株利益は円、20年11月期配当は株式分割考慮後

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