ジーデップ・アドバンス(5885)が6月30日、スタンダードに新規上場する。

電子部品の卸売りを手掛けるトーワ電機の子会社として2016年に設立された。主に、AIやXR(クロスリアリティ)やメタバースを含めた視覚化・可視化の技術であるビジュアライゼーション、ビッグデータを扱う研究者、開発者向けに最先端技術を用いたサーバーなどのハードウエアで独自ソリューションを提供している。

事業は「システムインキュベーション事業」の単一だが、「DX(デジタルトランスフォーメーション)サービス」と「サービス＆サポート」に分けられる。

「DXサービス」は顧客の課題解決に適したハードウエアおよびソフトウエアの提供と、ハードウエアを効果的かつ効率的に動作させる環境の構築。ハードは販売のほかクラウドやレンタルなどのサブスクリプションでも提供している。「サービス＆サポート」はDXサービスを提供した顧客向けのハードウエア保守、継続的な開発環境のアップデートを組み合わせた運用支援など。

同社の特徴として米国のGPU(画像処理半導体)大手、エヌビディア、CPUの大手インテルやアドバンスト・マイクロ・デバイセズ、ザイリンクスからパートナー認定を受けていることが挙げられる。各社が主催するトレーニングを受講することができるため、最新の技術情報をいち早く取得することが可能となり、それに基づいた企画・設計の提案を行うことができるという。

23年5月期業績は売上高が前期比7.9%増の37億6,600万円、営業利益は同38.4%増の5億6,100万円と増収増益を見込む。(M)

●事業内容=AI学習など高度な処理を可能とするハードウェアなどの販売事業
●本社=宮城県仙台市青葉区国分町3-4-33
●代表者=飯野匡道代表取締役社長
●設立=2016年1月
●上場前資本金=3,000万円
●発行済み株式数=132万株(上場時)
●筆頭株主=IAM(上場前59.54%)
●公募株式数=12万株
●売出株式数=28万株(ほかにオーバーアロットメントで6万株)
●仮条件=6月12日に決定
●ブックビル期間=6月14日から20日まで
●引受証券=みずほ(主幹事)、野村、岡三、マネックス、松井、楽天、極東、あかつき、SBI