スマサポ(9342)が12月29日、グロースに新規上場する。

不動産管理会社向けに入居者対応アウトソーシングサービスを提供している。このほか内覧時のカギ管理を効率化するスマートIoTツールや、家賃保証サービスなども展開。現状は入居者満足度調査サービス「スマサポサンキューコール」が売上高の大部分を占めているが、将来的には入居者アプリ「totono」を核とした不動産管理会社向けサービスの提供を主力事業へ成長させる方針。

「スマサポサンキューコール」は自社コールセンターと外部の委託コールセンターによって入居時の御礼や満足度アンケート調査の実施を代行するとともに、インターネットやウォーターサーバーなど各種ライフラインのサポート案内を手掛けるサービス。同社は不動産管理会社から提供される入居者情報に対して対価を支払い、外部委託先(販売先・外注先)から顧客紹介手数料、各種サービス提供会社から取次手数料を得ている。

「totono」は不動産管理会社と入居者のコミュニケーションをデジタル化するアプリ。契約情報の確認やマンションの掲示板機能、サポートチャット、各種申請機能を備えている。不動産管理会社から初期導入料と月額利用料(平均約10万円)、アプリ内提携サービス提供会社からは手数料を得る仕組み。近年は騒音などモラルクレームへの対応手段として同アプリを導入するケースが増加している。なお、チャット業務は1チャット(案件)に固定の単価を設定し、入居者からのチャット数を乗じて売上算出している。(SS)

●事業内容=不動産管理業界に向けた複数ソリューション提供と入居者アプリ「totono」を活用したDX推進事業
●本社=東京都中央区日本橋3-6-2
●代表者=小田慎三代表取締役社長
●設立=2012年4月
●上場前資本金=1億4,249万円
●発行済み株式数=236万1,700株(上場時)
●筆頭株主=CABO DA ROCA(上場前33.31%)
●公募株式数=15万株
●売出株式数=14万株(ほかにオーバーアロットメントで4万3,500株)
●仮条件=12月9日に決定
●ブックビル期間=12月13日から19日まで
●引受証券=みずほ(主幹事)、大和、SBI、松井、マネックス、岡三、楽天