セーフィー(4375)が9月29日、マザーズに新規上場する。
パソコンやスマートフォンでインターネット映像を視聴できる、クラウド録画型映像プラットフォーム「Safie」を開発・運営している。
「Safie」は高画質、低価格、高セキュリティが特徴に挙げられ、監視カメラの機能を小売り、外食、不動産、建設、警備、自治体など幅広い業種で活用できる。人手不足でチェックできなかった作業工程やへき地にある施設の状況を見える化したり、複数の現場を俯瞰することで生産性向上を図ることも可能だ。
顧客が見たい場所で適切に使えるよう対応機種は増加し続けており、屋外型の「Safie GO」やウェアラブル型の「Safie Pocket」などの新機種を導入。独自開発した画像解析サービスの追加や、他社サービスとの連携が可能な映像プラットフォームとしても進化を遂げている。
具体的には、顔認証技術により年齢性別属性を分析するサービスをはじめ、店舗のPOSレジ情報との連携、来店人数を把握する人数カウントサービス、YouTubeへの録画映像の配信、自動で定点撮影した画像の保存・配信などを手掛けている。
「Safie」は自社で組み込みソフトウエアの開発も行っており、映像などのデータをクラウドにアップロードするのみならず、デバイスでの画像処理などにも対応可能だ。対応デバイスによってクラウドからの制御によりカメラの首振りやズームの制御、高精度な静止画像の取得、GPS情報の取得などを可能とする。また、2月にはAPIを公開して、開発パートナー各社がセーフィーのサービスとデータ連携を行うためのアプリ開発を行えるようにした。
販売面では自社直販販売網を活用するほか、100社以上の企業と販売パートナー網を構築。NTT、キヤノン、セコム、関西電力といった企業グループと資本・業務提携を行うことにより、先方のブランド力を生かした「Safie」サービスの拡大を図っている。
2021年12月期業績は、売上高80億2,000万円(前期比58.09%増)、経常損益5億900万円の赤字(前期は9,700万円の赤字)を見込む。(NA)
概要
●事業内容=クラウド型映像ププラットフォーム「Safie」の開発・運営
●本社=東京都品川区西五反田1-5-1
●代表者=佐渡島隆平代表取締社長CEO
●設立=2014年10月
●上場前資本金=1億円
●発行済み株式数=4,914万7,700株(上場時)
●筆頭株主=佐渡島隆平(上場前29.27%)
●公募株式数=329万7,700株
●売出株式数=571万1,000株(ほかにオーバーアロットメントによる売出が135万1,300株)
●仮条件=9月9日に決定
●ブックビル期間=9月10日から16日まで
●引受証券=SMBC日興、みずほ(共同主幹事)、東海東京、野村、SBI、大和、三菱UFJモルガン・スタンレー、楽天、いちよし、丸三
業績推移(単独)
売上高 | 経常利益 | 1株利益 | 配当 | |
2019.12 | 600 | ▼234 | ▼11.91 | 0 |
2020.12 | 5,047 | ▼97 | ▼2.17 | 0 |
2021.12(予) | 8,020 | ▼509 | ▼10.86 | 0 |
※単位100万円、1株利益は円 | ||||
▼は赤字 |