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IPO2020年7月14日

新規上場紹介 ティアンドエス 8月7日 マザーズ 半導体工場向けなどのシステム開発

ティアンドエス(4055)が8月7日、マザーズに新規上場する。

システム開発やその関連サービスを大手企業や半導体工場などに提供している。ともにソフトウエア開発請負のテックジャパンとシナノシステムエンジニアリングが合併して2016年11月に設立した。

19年11月期では東芝グループの売上高が全体の33.0%、同じく日立グループが27.6%、キオクシアグループが16.1%と、3社合計で76.7%を占めている。事業の構成を3つのカテゴリーに分類している。

ソリューションカテゴリーは、大手企業顧客向けの請負(開発・運用保守)が中心。前述の3つの企業グループなどの大手企業グループを対象にサービスを展開しており、その経験と実績をベースにほかの大手企業や中堅企業への事業開拓を行っている。産業領域を特化せずあらゆる産業分野をターゲットに、請負および派遣の形態でサービスを提供している。

半導体カテゴリーは、半導体工場において工場内システムの保守および運用サービスやITインフラストラクチャー運用支援を行っている。例えば、工場内システム運用サービスにおけるシステム監視業務は、工場内セキュリティ対策において重要性が高く、システム稼働状況の監視、データのバックアップ管理、不正アクセス管理・ウイルスチェック、工場内従業員のためのヘルプデスク業務などが含まれる。

先進技術ソリューションカテゴリーは、ネットワーク・画像認識・ハードウエア制御・メモリ高速化など最新の高度技術を駆使して、ソフトウエアの高機能化および品質向上を実現するサービスを提供している。

今後の目標はまず事業基盤の強化。今後もネットワークサーバーやスマートフォン需要の増大から国内に半導体メモリ工場が建設されると予測しており、生産ラインやITシステムの開発および運用・保守業務の拡大を図り、安定的収益基盤の確保を目指す。また、今後事業成長が期待できる大手企業からの開発案件を安定して受注できるよう努めていく。

事業領域および顧客層の拡大も目標。ソリューションカテゴリーでは同社のシェアが相対的に低い輸送・物流、医療検査機器への顧客層の拡大、半導体カテゴリーでは安定的な拡大が見込まれるNAND Flashメモリ工場内での業務拡大が課題。先進技術ソリューションカテゴリーでは、高度なAIや画像処理、ネットワーク技術を強みとした顧客層の拡大を図っていく。

概要

●事業内容=大企業および半導体工場向けシステム開発・運用保守・インフラ構築、AI関連のソフトウエア開発
●本社=神奈川県横浜市西区みなとみらい3-6-3
●代表者=武川義浩代表取締役執行役員社長
●設立=2016年11月
●上場前資本金=7,412万円
●発行済み株式数=175万700株(上場時)
●筆頭株主=武川義浩(上場前39.87%)
●公募株式数=17万株
●売出株式数=7万7,000株(ほかにオーバーアロットメントによる売出が3万株)
●仮条件=7月17日に決定
●ブックビル期間=7月 20日から28日まで
●引受証券=いちよし(主幹事)、野村、SBI、極東、東洋、マネックス、岡三、楽天

業績推移(単体)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2018.11 2,133 202 94.81 0
2019.11 2,297 269 116.41 0
2020.11(予) 2,435 300 142.00 未定
※単位100万円、1株利益は円

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