テクノロジーズ(5248)が1月26日、グロースに新規上場する。
「革新的テクノロジーでより面白く、より便利な世の中を創造する」というビジョンのもと、ITソリューション事業(売り上げ構成比97%)、SaaS事業(同3%)を展開している。
ITソリューション事業では主に①エンターテインメント向け映像ソフトウエア開発②AIなどのデジタル技術を利用したシステム・アプリケーションの受託開発③金融自動売買システム「SAZANAMI SYSTEM」の販売を行う。
エンターテインメント向けは企画から組み込みまでワンストップ体制で遊技機向けを中心に3Dデジタルサイネージ、プロジェクションマッピング、アパレルAR(仮想)試着アプリ、3Dアニメ映像制作といったソフトウエアの開発を行う。遊技機向け映像はアニメや映画と異なり同じ映像を繰り返し見せる特徴があり、このため新しい映像表現で見る側を楽しませることを常に意識して制作している。
AIなどのデジタル技術を利用したシステム・アプリケーション開発では、エンターテインメント領域での知見を生かし、様々な対象物の認識・解析・提案を行うAIソフトウエアを提供できる。これまでに自動車自動運転アプリや、自動車ローン返済が滞り音信不通状態となった際に遠隔で強制的にエンジンをかからなくするシステム、子どもが話しかけた内容を音声認識して様々な教科の問題をクイズ形式で出題するロボ、ライブ配信アプリなどを開発してきた。
「SAZANAMI SYSTEM」はある一定のアルゴリズムを事前設定することで自動で為替取引がされるシステム。企業経営オーナーなどの富裕層を中心に売り切り型で販売し、販売後のシステム更新などは行っていない。
SaaS事業では人材派遣会社向け業務管理システム「jobs」(月額利用料3万3,000円)と、営業組織を強化・改善するセールスイネーブルメントツール「Circle」を開発し、クラウドで提供している。
売り上げ上位に加賀電子(8154・P)、パチンコ・パチスロメーカーのニューギン。上場に伴う公募増資で調達した資金は採用費、人件費などに充当する予定。(Q)
概要
●事業内容=映像ソフトウエア制作、AIなどデジタル技術に関連したシステム開発、人材派遣会社向け業務管理システムの提供
●本社=東京都中央区東日本橋2-7-1
●代表者=良原広樹代表取締役社長
●設立=2014年8月
●上場前資本金=4億4,400万円
●発行済み株式数=271万5,400株(上場時)
●筆頭株主=良原広樹(上場前60.01%)
●公募株式数=30万株
●売出株式数=40万株(このほかオーバーアロットメントで10万5,000株)
●仮条件=1月10日に決定
●ブックビル期間=1月11日から17日
●引受証券=東洋(主幹事)、SBI、東海東京、マネックス、楽天、極東、松井、岩井コスモ、水戸、あかつき
業績推移(連結)
売上高 | 経常利益 | 1株利益 | 配当 | |
2021.1 | 785 | 23 | 12.87 | – |
2022.1 | 789 | 61 | 33.64 | – |
2023.1(予) | 1,051 | 151 | 28.70 | – |
単位100万円、1株利益は円 |