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IPO2021年4月5日

新規上場紹介 テスホールディングス 4月27日 東証1部 再エネの開発・売電や省エネ設備の運営

テスホールディングス(5074)が4月27日、東証1部に新規上場する。

主力のエンジニアリング事業では、工場の設備稼働に必要な電気、水、蒸気、圧縮空気を供給するユーティリティー設備やエネルギープラントの設計(Engineering)、調達(Procurement)、建設(Construction)を一括して請け負うEPCを行っている。また、エネルギーサプライ事業では、太陽光をはじめとする再生可能エネルギー発電所による売電や、顧客に納入した熱電併給システムの維持、管理を手掛けている。

エンジニアリング事業には「受託型」と「開発型」の2形態がある。受託型はFIT(固定価格買取制度)認定を取得した顧客の省エネや環境対策といったニーズに応じて発電施設のEPCを受託するなど、省エネと再エネ2つの領域で事業を展開している。

一方、開発型は、再エネ設備において同社グループがFIT認定を取得した上で、用地確保、許認可手続き、EPCに主体的に関与して、発電施設開発に関するソリューションを顧客に提供する形態を指す。FIT制度を活用する太陽光発電システムを中心に開発しており、大規模設備だと工程は複数年にわたる。

エネルギーサプライ事業は、①再エネ発電所の所有・運営・売電、②オペレーション&メンテナンス(O&M)、③電気の小売供給、④その他、で構成するストック型ビジネスだ。

グループが保有する再エネ発電所は太陽光が56件、バイオマスが1件、風力が6件の計63件で、発電容量は約200メガワット(2021年6月期末見込み)に上る。発電された電気は一般送配電事業者もしくは小売電気事業者に販売しており、FIT制度で定められた買取期間、価格によって長期安定的に収益を確保することを可能にした。

また、発電と同時に発生する熱を冷暖房や生産プロセスに利用する熱電供給システムであるコージェネレーションシステムを納入後に、メンテナンス業務を長期間受託するO&Mも安定収益源だ。21年2月末時点のO&M提供数は840件に上る。このほか全国9電力エリアで製造業、病院、商業施設など法人顧客向けに電力供給も行っている。

21年6月期業績は、売上高339億6,800万円(前期比19.5%増)、経常利益36億1,200万円(同42.5%増)を見込む。

概要

●事業内容=再生可能エネルギー発電所の開発・売電、小売電気事業、コージェネレーションシステムを始めとした各種環境・省エネ対策システムなどの設計・調達・施工・オペレーション&メンテナンスほか
●本社=大阪市淀川区西中島6-1-1
●代表者=石脇秀夫代表取締役会長兼社長
●設立=2009年7月(実質上1979年5月)
●上場前資本金=150万円
●発行済み株式数=3,506万9,100株(上場時)
●筆頭株主=石脇秀夫(上場前25.13%)
●公募株式数=700万株
●売出株式数=280万株(ほかにオーバーアロットメントによる売出が147万株)
●仮条件=4月8日に決定
●ブックビル期間=4月12日から16日まで
●引受証券=大和(主幹事)、三菱UFJモルガン・スタンレー、野村、SMBC日興、みずほ、岡三、いちよし、丸三、岩井コスモ、SBI、松井

業績推移(連結)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2019.6 29,638 775 1.54 10
2020.6 28,415 2,534 63.75 20
2021.6(予) 33,968 3,612 82.90 20.52
※単位100万円、1株利益・配当は円

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