トリドリ(9337)が12月19日、グロースに新規上場する。

主軸は顧客企業がインフルエンサーに直接PR投稿を依頼できるマーケティングプラットフォーム「toridori base」。顧客企業はPR投稿の依頼を掲載し、商品を紹介したいインフルエンサーを集う。採用されたインフルエンサーはPR対象となる商品やサービスを無料で体験することができ、そのレビューを自身のSNS(交流サイト)で投稿。企業から投稿の報酬として金銭が支払われる案件もある。主な収益は顧客に対する月額使用料やインフルエンサーの採用に応じた従量課金。

引き続き積極的な投資を行い、機能追加に伴って販売プランの見直しやオプションメニューを拡充することで顧客単価の向上を図る方針。同時に、既存の成果報酬型広告、タイアップ広告、SNSコンサルティングの各サービスの安定成長、また、新規領域への挑戦としてマイクロインフルエンサーへの支援領域にも注力する。

昨年から開始したブランド運営支援サービス「toridori made」では、アパレルやコスメなどオリジナルD2Cブランドを立ち上げ、インフルエンサーと共同でブランドを育成・運営している。さらに4月より海外のアパレル商品を取り扱うセレクトブランドショップの運営も開始し、9月にはこれを発展させる形でEC(電子商取引)ショップCRAMMY(インフルエンサーが選定した商品を同社が買い付け、販売する)の運営も始めた。インフルエンサーには販売実績に応じて報酬が支払われる仕組み。(SS)

●事業内容=インフルエンサーと企業をマッチングするマーケティングプラットフォームサービス「toridori base」をはじめとしたインフルエンサーマーケティングサービスの開発・提供
●本社=東京都渋谷区円山町28-1
●代表者=中山貴之代表取締役社長
●設立=2016年6月
●上場前資本金=7億186万円
●発行済み株式数=309万6,400株(上場時)
●筆頭株主=中山貴之(上場前36.41%)
●公募株式数=28万3,000株
●売出株式数=14万9,000株(ほかにオーバーアロットメントで6万4,800株)
●仮条件=11月30日に決定
●ブックビル期間=12月2日から8日まで
引受証券=大和(主幹事)、SBI、みずほ、SMBC日興、楽天、松井、マネックス、あかつき