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IPO2022年6月2日

新規上場紹介 ヌーラボ 6月28日 グロース チームの生産性を高めるSaaSサービスを展開

ヌーラボ(5033)が6月28日、グロースに新規上場する。

社名のヌーラボはNull(ヌル=無)とLab(研究所)を合わせた造語で、無の状態から有を創り出す研究所のような会社でありたいという思いが込められている。福岡(本社)、東京、京都のほか、米国、オランダ、シンガポールにも拠点を持つ。

業務フロー全体の円滑化をサポートするサービスを提供し、コミュニケーションのみならずチームのコラボレーションを促進するサービスを提供する企業としてのポジションを確立することを目指している。現在は、プロジェクト管理ツール「Backlog」、オンライン作図ツール「Cacoo」、ビジネスチャットツール「Typetalk」、組織の情報セキュリティ・ガバナンスを強化するツール「Nulab Pass」の4つのサービスをSaaS型で展開。いずれもサブスクリプション型の料金体系を採用しており、継続的な収益を獲得することができる。

主力は売上高の9割超を占めるBacklog。大規模なソフトウエア開発から保守運用、デジタルマーケティングキャンペーンの管理、ウェブサイトの制作まで用途は多岐にわたり、一般的なオフィスワークのタスク管理や、カスタマーサポートの課題管理などにも採用されている。どんな職種の人でも親しみやすいUI(ユーザーインターフェース)や、高度なITスキルを持たなくてもシンプルで使いやすい操作性・機能性が特徴であり、非IT分野での利用が拡大している。

今3月期売上高は27億7,100万円(前期比19%増)を計画。このうち25億7,700万円をBacklogで稼ぐ。なお、前期末現在のARR(年間経常収益)は25億400万円(前々期比16.6%増)。

今期は大企業向けの販売強化を目的としたマーケティング施策により、広告宣伝費が4億2,700万円(前期比38.8%増)に膨らむ見通し。また、エンジニアをはじめ各部門の人員増強など事業成長のための費用の増加を計画していることから、営業利益は8,700万円(同47.9%減)と大幅減益を見込む。(SS)

概要

●事業内容=Backlog等のクラウドサービスの開発・提供
●本社=福岡県福岡市中央区大名1-8-6
●代表者=橋本正徳代表取締役
●設立=2004年3月
●上場前資本金=3億8,239万円
●発行済み株式数=645万397株(上場時)
●筆頭株主=橋本正徳(上場前25.42%)
●公募株式数=51万300株
●売出株式数=142万9,000株(ほかにオーバーアロットメントで29万800株)
●仮条件=6月10日に決定
●ブックビル期間=6月13日から17日まで
●引受証券=SMBC日興(主幹事)、マネックス、西日本シティTT、SBI

業績推移(連結)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2021.3 1,938 ▼8
2022.3 2,328 164 33.31
2023.3(予) 2,771 76 12.31
※単位100万円、1株利益は円。▼は赤字

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