ハッチ・ワーク(148A)が3月26日、グロースに新規上場する。

「国内最大の月極駐車場DX(デジタルトランスフォーメーション)推進企業」を標榜し、月極駐車場検索サイトとマッチングサービスの「アットパーキング」を軸として、不動産会社向け月極駐車場オンライン管理システム「アットパーキングクラウド」を展開。

今年1月末時点でアットパーキングに掲載されている駐車場数は5万2,000カ所超、月間閲覧者数222万PV以上、月間問い合わせ件数2万6,000件以上となっている。また、駐車場契約希望者の条件に合わせて最適な駐車場の提案から契約までをサポートする仲介サービスや、駐車場を一括借り上げにより自社運営し、利用者へ転貸するサブリース、月極駐車場の空き区画を短期利用として貸し出せる駐車場シェアリングサービスなども行っている。

アットパーキングクラウドは、利用希望者が検索から申し込み、契約、決済までを全てオンラインで完結することができ、管理会社は物件情報の掲載、募集審査、契約手続き、賃料回収といった管理業務に要する時間を最大95%削減できる。管理会社からはシステム利用料、月極駐車場利用社からは初回保証料・月額保証料(毎月の保証料)・決済手数料などを得るビジネスモデル。

駐車場以外に、ビルディングイノベーション事業では、貸し会議室サービス「アットビジネスセンター」やオフィスサービスを展開している。

貸し会議室サービスでは、東京・横浜・大阪を中心にバリエーション豊富な会場を確保。同社が賃貸借契約によりオーナーからフロアを借り上げた上で設備機器・備品などを設置しサービス提供、会議室の利用料は全て同社の収益となる「直営方式」と、他社の貸し会議室の運営業務のみを委託され、収益はレベニューシェアにより一定割合を配分する「委託方式」がある。

オフィスサービスでは、40歳代以上の起業家や士業をメイン利用者に捉えたミドル世代コミュニティオフィス「インスクエア」のほか、オフィスビルの経営を総合的にサポートするプロパティマネジメント(PM)、ビルメンテナンスサービスを提供。(SS)

●事業内容=月極駐車場検索ポータルサイト「アットパーキング」、月極駐車場オンライン管理支援サービス「アットパーキングクラウド」の提供並びに貸し会議室サービス「アットビジネスセンター」の運営
●本社=東京都港区南青山2-8
●代表者=増田知平代表取締役社長
●設立=2000年6月
●上場前資本金=1億円
●発行済み株式数=181万7,900株(上場時)
●筆頭株主=大竹アンドパートナーズ(上場前25.27%)
●公募株式数=新株式発行で11万株、自己株式の処分で5万1,900株
●売出株式数=14万1,400株(ほかにオーバーアロットメントで4万5,400株)
●仮条件=3月7日に決定
●ブックビル期間=3月8日から14日まで
●引受証券=SMBC日興(主幹事)、SBI、岡三、東海東京、松井、アイザワ、極東、東洋