ヒューマンクリエイションホールディングス(7361)が3月16日、マザーズに新規上場する。

技術者派遣に特化した人材派遣事業を行っている。事業の契約形態には派遣契約、請負契約などがあるが、同社グループは主として派遣契約を顧客企業と結んで事業を展開している。同社は純粋持株会社で、事業を担う連結子会社4社でグループを構成している。

システムソリューションサービス事業は、システムインテグレーターやメーカーを経由して受託した企業向け社内システム構築などの開発案件に参画し、エンジニアの顧客先企業常駐を基本としてシステムの開発・保守を行う派遣事業。サービスの提供先は、金融サービス、製造・流通、エネルギー、公共・医療、通信・メディアと業界は幅広い。開発領域についても、物流、製造、マーケティング・販売、サービスなど多岐にわたる。

2019年7月にはシステムコンサルティング・受託に特化したアセットコンサルティングフォースを設立、同年10月にはシステム開発後の保守運用を主とするセイリングがグループ入りした。これにより、システム開発における上流工程から最終工程まで全工程に対して、エンジニア派遣を通じたソフトウエア開発における技術の提供が可能になった。

連結子会社のブレーンナレッジシステムズは、システムインテグーレーション(SI=システム開発領域)における基本設計・詳細設計を担い、全国6拠点(札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・福岡)で展開するグループ最大の要員を有するシステム・プログラマー集団(2020年9月末で保有エンジニア数は504名)。このほか、SIにおける要件定義・基本設計を担うシー・エル・エス、前述のアセットコンサルティングフォース、セイリングが連結子会社。21年9月末のグループの要員は765名程度(前期比56名の増加)を見込んでいる。

21年9月期の業績は、売上高50億8,300万円(前期比11.4%増)、経常利益5億300万円(同65.9%増)の予想。配当は48円98銭の予定。

上場に際して調達した資金は、今後の事業拡大に伴うプロジェクトマネージャーなどの確保、経験豊富なエンジニアなどの人材採用費、確保したエンジニアなどの人件費増加分の一部に充当する予定。

●事業内容=システムの開発・保守を行う技術者派遣に特化した人材派遣事業
●本社=東京都千代田区霞が関3-2-1
●代表者=富永邦昭代表取締役社長
●設立=2016年10月(実質上・1974年10月)
●上場前資本金=1億1,779万円
●発行済み株式数=189万8,750株(上場時)
●筆頭株主=BSH(上場前94.21%)
●公募株式数=5万株
●売出株式数=156万9,400株(ほかにオーバーアロットメントによる売出が20万100株)
●仮条件=2月26日に決定
●ブックビル期間=3月 1日から5日まで
●引受証券=SMBC日興(主幹事)、三菱UFJモルガン・スタンレー、ひろぎん、SBI、マネックス