ビートレンド(4020)が12月17日、マザーズに新規上場する。

飲食店や小売店にCRM(顧客管理システム)「betrend」をSaaS(クラウドでソフトウエアを提供)で販売している。

「betrend」は顧客の属性データや来店回数、購買行動など多くの情報を一つのデータベースで統合管理するスマートCRMサービス。大規模なメール配信サービス機能に限定した機能もある。2019年12月現在、契約企業数124社、利用会員数は1,503万8,000人に上る。

月額定額課金に加えて、会員数、通信料に応じた従量課金や店舗ごとの課金を組み合わせた年間契約(リカーリング・レベニューモデル)になっている。このため、解約されない限り、売上高は継続的に積み上がっていく。スマートCRMの月次解約率は0.6%程度にとどまっている。

このほか、CRM導入企業の既存システムとの連携や、顧客ニーズに基づくシステム開発などのカスタマイズサービスも行っている。

今後、販売社数、会員数、周辺サービスをそれぞれ増加させることで、売上高や利用者1人当たりの売上高を最大化していく。中期経営計画では、全国的な販路を持つ販売力の強い戦略的なパートナーと提携し、拡販を目指していく。

20年12月期の業績は、売上高8億4,600万円(前期比13.3%増)、営業利益9,100万円(前期比76.9%増)の予想。

●事業内容=飲食店・小売店などを展開する企業向け顧客情報管理ツールであるCRMソフトウエアプラットフォーム「betrend」の提供・運営
●本社=東京都港区赤坂2-22-24 泉赤坂ビル3F
●代表者=井上英昭代表取締役
●設立=2000年3月
●上場前資本金=1億7,352万8,000円
●発行済み株式数=102万8,800株(上場時)
●筆頭株主=永山隆昭(上場前51.25%)
●公募株式数=8万株
●売出株式数=8万4,500株(ほかにオーバーアロットメントによる売出が2万4,600株)
●仮条件=11月27日に決定
●ブックビル期間=12月1日から7日まで
引受証券=みずほ(主幹事)、丸三、いちよし、岩井コスモ、エース、マネックス