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IPO2021年3月16日

新規上場紹介 ファブリカコミュニケーションズ 4月7日 JASDAQ、名証2部 中古車販売をSaaSで支援

ファブリカコミュニケーションズ(4193)が4月7日、JASDAQと名証2部に新規上場する。

中古車販売業務支援クラウドサービス「symphony(シンフォニー)」や、法人向けのSMS(ショートメッセージサービス)、自動車整備事業などを手掛けている。

「シンフォニー」は仕入れ・販売管理や顧客管理システム、グループウェアなど中古車販売店が必要な機能をワンストップでSaaS(クラウドでソフトウエアを提供)で行っている。シンフォニーを使えば、従来1台10~15分かかっていた車両情報の入力作業が30秒で済む。また、「車選びドットコム」など自社メディアを含む10サイト以上の中古車情報サイトにワンクリックで広告掲載が可能など、中古車販売店の業務を効率化する。

法人向けのSMSは、顧客にネットを通じて送信機能を提供し、送信数に応じて従量課金する。導入企業は金融機関、不動産、人材サービスなど幅広く、長文化対応など企業の必要に応じて利用できる。用途では業務連絡を中心に督促・事前連絡でトップシェアを占めている。

また、SMS導入支援サイトや車買い取り一括査定サイトなど、自社によるインターネットサービスも手掛けている。これで得たノウハウや技術は、ほかの事業にフィードバックされている。

このほか、事故で損害を受けた修理から代車の貸し出しまでワンストップで提供する「BP・レンタカー事業」や自動車整備事業も実施。店舗では「シンフォニー」などのITサービスを試験導入し、利用者の評価を分析して品質向上に役立てている。

自動車業界のDX(デジタルトランスフォーメーション)、SMS配信事業ともに成長分野で、今後も技術開発に積極的な投資をしていく方針。

2021年3月期の業績は売上高46億7,000万円(前期比19.7%増)、営業利益5億7,800万円(同66.6%増)を予想している。

概要

●事業内容=業務支援システム開発・販売事業、SMS配信ソリューション事業、インターネットメディア事業、WEBマーケティング事業、自動車整備・レンタカー事業
●本社=名古屋市中区錦3-5-30
●代表者=谷口政人代表取締役社長
●設立=1994年11月
●上場前資本金=1億円
●発行済み株式数=217万5,800株(上場時)
●筆頭株主=カービュー(上場前30.34%)
●公募株式数=10万株
●売出株式数=41万1,500株(ほかにオーバーアロットメントによる売出が7万6,700株)
●仮条件=3月22日に決定
●ブックビル期間=3月23日から29日まで
●引受証券=東海東京(主幹事)、SBI、野村、楽天、SMBC日興、いちよし、岡三、エース、マネックス、松井、水戸

業績推移(連結)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2019.3 3,017 155 56.29 0
2020.3 3,903 340 56.84 0
2021.3(予) 4,670 553 166.37 0
※単位100万円、1株利益は円

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