フィットイージー(212A)が7月23日、スタンダードと名証メインに新規重複上場する。
「楽しみながら健康になれる、目標達成できる」を掲げており、トレーニング機器のみならずアミューズメント要素を入れた24時間年中無休のフィットネスクラブ「フィットイージー」を全国展開。当初は本社のある岐阜、愛知、三重を中心だったが、現在では北海道から九州まで直営25店、フランチャイズチェーン(FC)133店を展開。創業からわずか6年で会員数は12万3,393人に上る。出店や運営戦略はパッケージ化しており、右肩上がりで店舗は増えている。
省力化や顧客・従業員満足度向上のために積極的にDX(デジタルトランスフォーメーション)を実施。入会はウェブで登録するだけで可能。AI顔認証でちょっとした空き時間や仕事帰りに手ぶらで入館可能。全店舗を相互利用できる。サービスの利用もウェブで予約する。また、本部と店舗をつなぐ情報発信プラットフォーム「FOS管理システム」で業務効率化を図っている。
利用者が自らの趣味嗜好に合わせ、五感で楽しめる空間の実現を目指し、競合との差別化を図っている。施設は色彩理論に基づいたカラーリングなど、床、天井、備品までトータルして空間演出を実施。アロマの香りも漂う。シミュレーションゴルフ、個室サウナ、レーシングシミュレーター、セルフエステなどのアミューズメント設備を設置し、27の新サービスが続々と導入されている。ライフスタイルに合わせた利用が可能で、20歳代、30歳代の男性だけでなく、40歳代以降や女性も利用している。
今後、AIによるパーソナルトレーニング、AI顔認証データとAIカメラによるコーチングで会員数を拡大。将来的には、海外への進出も目指している。
2024年10月期の売上高は60億6,400万円(前期比35.3%増)、営業利益14億8,700万円(同33.6%増)を見込んでいる。(HS)
概要
●事業内容=アミューズメントフィットネスクラブの運営、企画、FC展開事業
●本社=岐阜県岐阜市本町3-2-1
●代表者=國江仙嗣代表取締役社長
●設立=2018年7月
●上場前資本金=1億円
●発行済み株式数=1,584万株(上場時)
●筆頭株主=株式会社オリーブ(上場前51.73%)
●公募株式数=90万株
●売出株式数=340万株(ほかにオーバーアロットメントで64万5,000株)
●仮条件=7月3日に決定
●ブックビル期間=7月5日から11日まで
●引受証券=大和(主幹事)、野村、みずほ、マネックス、SBI、楽天、東海東京、岡三、松井
業績推移(単独)
売上高 | 経常利益 | 1株利益 | 配当 | |
2022.10 | 3,145 | 442 | 3.68 | ― |
2023.10 | 4,481 | 1,094 | 48.36 | ― |
2024.10(予) | 6,064 | 1,458 | 61.22 | 12.63 |
※単位100万円、1株利益・配当は円 |