フィードフォース(7068)が7月5日、マザーズに新規上場する。
データフィード事業などを行っている。データフィードとは、インターネット上のデータを送受信する仕組みのこと。データの形式や通信方法を決めておくことでデータ間のやり取りをスムーズに行い、更新情報を素早く同期することができる。例えば、EC(電子商取引)事業者が商品情報を最新のものにする場合、ECサイト、比較サイト、ショッピングモールなど様々な場所に散在している古い情報を新しい情報に書き換える必要がある。これを素早く確実に行えるのがデータフィード。
現在、スマートフォン、タブレット端末など様々なデバイスからインターネットへのアクセスが可能になっている。また、一般的なWEBサイトに加えて、フェイスブック、インスタグラムなどユーザーが情報を得るメディアも多種多様になっている。企業がインターネット広告を出す際、メディアごとのフォーマットに合わせたデータ構築が必要で、膨大な人的および物的負担や費用が掛かる状況。欧米先進国ではデータフィードを活用したマーケティングが定着しており、ここへきて国内においても注目されている。同社は2006年の創業以来、国内におけるデータフィードを活用したマーケティング市場を創造、けん引してきた。
事業セグメントは2つ。プロフェッショナルサービス事業は主に大企業を対象に、個々のニーズに応じたデータフィードサービスおよびデータフィード広告運用に特化したインターネット広告代理サービスを提供している。これにより蓄積したデータフィードやデータフィード広告運用のノウハウをベースにSaaS(※)事業を展開。データフィードの作成、管理および最適化を広告担当者自身で行うことができるデータフィード統合管理サービスなどを、大企業から中小企業まで幅広い顧客に提供している。
2020年5月期の業績予想は、売上高9億8,900万円(前期比42%増)、経常利益2億3,200万円(同6.9倍)。プロフェッショナル事業は新規取引先の増加で、売上高4億6,700万円(同18%増)、セグメント利益1億3,100万円(同28%増)、SaaS事業は売上高5億2,100万円(同74%増)、セグメント利益1億1,600万円(前期は6,400万円の損失)の予想。
(※)SaaS 従来のパッケージソフトウエアの機能をウエブブラウザなどインターネットを通じて提供するクラウドサービス。
概要
●事業内容=データフィード事業、デジタル広告事業、ソーシャルメディアマーケティング関連事業
●本社=東京都文京区湯島3-19-11
●代表者=塚田耕司代表取締役
●設立=2006年3月
●上場前資本金=1億円
●発行済み株式数=559万3,400株(上場時)
●筆頭株主=理力(上場前37.68%)
●公募株式数=65万株
●売出株式数=3万100株(このほかオーバーアロットメントで10万1,900株)
●仮条件=6月18日に決定
●ブックビル期間=6月20日から26日まで
●引受証券=大和(主幹事)、SBI、野村、エース、丸三、マネックス、東海東京、エイチ・エス、みずほ
業績推移(単体)
売上高 | 経常利益 | 1株利益 | 配当 | |
2018.5 | 562 | ▼28 | ▼5.84 | ― |
2019.5(見込) | 696 | 33 | 7.44 | ― |
2020.5.(予) | 989 | 232 | 32.58 | ― |
※単位100万円、1株利益は円、▼は赤字 |