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IPO2025年1月24日

新規上場紹介 ブッキングリゾート 2月21日 グロース 特定ニーズの宿泊集客を支援

ブッキングリゾート(324A)が2月21日、グロースに新規上場する。

宿泊施設の集客支援事業を手掛ける。旅行者の特定のニーズに特化した予約プラットフォーム、「リゾートグランピングドットコム」と「いぬやど」を運営。掲載施設の開業サポート、ブランド設計、施設個別の予約サイト構築、PR広告の運用など、開業支援から開業後の集客支援まで一貫して行うコンサルティングサービスを提供する。顧客である掲載施設の魅力を引き出し、旅行者に適切にPR。宿泊することよりも「宿泊・滞在自体を楽しむこと」をコンセプトとしている。施設から予約獲得金額に応じた手数料をもらうビジネスモデル。

顧客は比較的小規模な宿泊施設で、総合的に掲載する予約サイトでは埋没しやすい。これに対して、「いぬやど」はペット同伴旅行に対応した施設など、予約プラットフォームを旅行者の特定ニーズに特化させ、ピンポイントで訴求することで集客効果の最大化を図る。掲載客室数は順調に拡大しており、昨年10月末現在で2,270室になった。掲載客室数の増加は認知度を高め、契約の新規獲得につながる。

さらに、施設運営上の成功、失敗事例を蓄積し、集客上有用なノウハウを獲得することを目的に直営施設も展開。2023年に「ドッグヴィラ千葉南房総」、24年には埼玉県で「秩父リゾート」を開設した。

集客支援での強みとして、旅行者に予約プラットフォームや施設個別サイトに誘導するマーケティングを実施。自社で施設個別の予約サイトを制作、運営することで予約プラットフォームとシームレスにつなげ、SEO対策や修正、変更を即時に行える体制を構築している。また、運営支援、開発支援まで手掛けているのも強み。

今後、さらなる成長のため、インバウンド需要を取り込む海外向け予約プラットフォームの早期整備など、インバウンド向け集客支援事業も創出する。また、人員の手配、旅行者の問い合わせ対応など提供サービスも多様化させていく。

25年4月期の売上高14億3,600万円(前期比35.7%増)、営業利益4億9,600万円(同29.5%増)を見込んでいる。(HS)

概要

●事業内容=旅行者の予約獲得を目的とした、宿泊施設の集客支援事業および直営宿泊事業
●本社=大阪市北区梅田2-6-20
●代表者=坂根正生代表取締役
●設立=2013年5月
●上場前資本金=1億円
●発行済み株式数=570万株(上場時)
●筆頭株主=エス・エヌ・ホールディングス(上場前64.81%)
●公募株式数=30万株
●売出株式数=113万2,000株(ほかにオーバーアロットメントで21万4,800株)
●仮条件=2月4日に決定
●ブックビル期間=2月5日から12日まで
●引受証券=SMBC日興(主幹事)、野村、みずほ、三菱UFJモルガン・スタンレー、SBI、西村

業績推移(単独)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2023.4 742 255 35.44
2024.4 1,059 389 50.51
2025.4(予) 1,436 479 66.55
※単位100万円、1株利益は円

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