ブリーチ(9162)が7月5日、グロースに新規上場する。

DtoC(直接販売)領域に特化し、レベニューシェア型の報酬体系で顧客企業のマーケティング支援を行うシェアリング型統合マーケティング事業を展開。独自の報酬体系により、予算が限られた中小・中堅企業を含めて幅広い顧客企業を支援することが可能に。また、顧客側は事前にユーザー獲得コストを確定できるため、収益の見通しが立ちやすくなる。

顧客であるメーカーから消費者に商品を届ける際のマーケティングを一手に担い、その売り上げを顧客企業とシェアする新しいビジネスモデル。まず、同社が独自に蓄積しているマーケティング関連データから商材に関するマーケティング戦略を策定し、その戦略に基づいて広告を制作、同社負担にてLINEやYahoo!などのウェブメディアに広告を出稿する。その後、新規ユーザー獲得数と、あらかじめ顧客企業と合意した新規ユーザー獲得当たりの報酬単価を乗じて計算されるレベニューシェア額を顧客企業から受領する。

収益を大きく支えるのは、同社の月次売上高1,000万円以上の商材である「コア商材」。金額に応じてランク分けされており、月次売上高1億円以上の「Aランク商材」が8割弱を占める。コア商材数と商材当たり売上高を引き上げていくことで成長を図る方針。足元では新規事業や関連事業を準備中で、2027年に売上高1,000億円以上のメガベンチャーに成長、47年には売上高1兆円規模まで拡大させる目標を掲げている。(SS)

●事業内容=レベニューシェア型(※)のインターネットマーケティング
●代表者=大平啓介代表取締役社長
●設立=2010年4月
●上場前資本金=1億円
●発行済み株式数=2,505万株(上場時)
●筆頭株主=大平事務所(上場前63.20%)
●公募株式数=500万株
●売出株式数=120万株(ほかにオーバーアロットメントで93万株)
●仮条件=6月19日に決定
●ブックビル期間=6月20日から6月23日まで
●引受証券=SMBC日興(主幹事)、野村、SBI、みずほ、楽天、松井、マネックス、岩井コスモ
(※)当社の広告により獲得した新規ユーザー獲得数に、予め顧客企業と合意した新規ユーザー獲得当たりの報酬単価を乗じて計算されるレベニューシェア額を報酬として受領する成果報酬型のビジネスモデル