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IPO2021年7月5日

新規上場紹介 ブレインズテクノロジー 7月28日 マザーズ AIソフトウエアで顧客のDX加速

ブレインズテクノロジー(4075)が7月28日、マザーズに新規上場する。

顧客企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を加速するためのエンタープライズAIソフトウエア事業を展開している。業務の高度化・省人化を目指す異常検知ソリューション「Impulse」と、企業内検索エンジン「Neuron Enterprise Search」という2つのソフトウエアを提供している。

「Impulse」は企業活動の膨大なデータを収集、分析するAIプラットフォーム。企業内のシステムに組み込まれて、いち早く異常を検知。要因分析、最適化について学習、推論を行い、予知保全や品質管理などの業務高度化や省人化に貢献する。

2014年に開始後、製造業、建設業、IT業を中心に2万1,000を超える現場などで、利活用されている。具体的には現在把握できていない不良品検出や、これまで人間が行っていた外観チェックの機械化、建設機器の故障予兆の検知といったところで利用されている。利用者側は高度な分析技術が不要で、導入のハードルを下げている。また、データの変化をとらえて、自動的にAIの学習モデルが更新される。

「Neuron Enterprise Search」は企業内のファイルサーバやオンラインストレージなどに保存されている膨大な文書やデータについて、横断的に一括検索を可能としている。独自のアルゴリズムによる精度の高い検索と、検索時間の短縮を実現。誰でも、どこでも、簡単に使える製品を目指している。検索利用状況の分析結果提供にも注力している。

売り上げは、サブスクリプション型の利用料や買い取りモデルの保守ラインセンス料などからなる「ソフトウエア売上」と、製品の導入支援やトレーニングなどの「作業売上」からなる。新規ライセンス販売数は着実に増えている。

21年7月期の業績は売上高8億6,200万円(前期比36.5%増)、営業利益1億3,500万円(同94.6%増)を見込んでいる。(HS)

概要

●事業内容=エンタープライズAIソフトウエア事業(データ検索製品の開発・提供、データ分析製品の開発・提供)
●本社=東京都港区高輪3-23-17
●代表者=斎藤佐和子代表取締役社長
●設立=2008年8月
●上場前資本金=7,250万円
●発行済み株式数=537万株(上場時)
●筆頭株主=斎藤佐和子(上場前54.17%)
●公募株式数=62万株
●売出株式数=20万株(ほかにオーバーアロットメントによる売出が12万3,000株)
●仮条件=7月8日に決定
●ブックビル期間=7月9日から15日まで
●引受証券=SMBC日興(主幹事)、野村、みずほ、いちよし、SBI、楽天、松井

業績推移(単体)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2019.7 432 11 8.41 0
2020.7 631 65 16.61 0
2021.7(予) 862 131 21.81 0
※単位100万円、1株利益は円

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