プロジェクトカンパニー(9246)が9月29日、マザーズに新規上場する。
顧客企業のDX推進のため豊富なソリューションを提供する総合アドバイザリーファーム。DX事業はコンサルティングサービス、マーケティングサービス、UI・UXサービスの3つに分かれ、コンサルティングサービスが売上高の6割を占める。
コンサルティングサービスはDXを通じた新規事業開発支援が主力。最近はコロナ禍などでDXやデジタルを活用した新規事業へのニーズが強く、売り上げ拡大をけん引している。既存事業の変革支援、業務改善支援もコロナ以前から堅調に推移している。
マーケティングサービスはSNS(交流サイト)運用支援とマーケティングコンサルが売り上げの中心。SNSの発信内容や反応といったデータを分析し、デジタルマーケティング全体の戦略立案につなげる。
画面の使い勝手や利用者の体験価値向上を手掛けるUI・UXサービスは、ユーザービリティテストサービス「UIscope」を運営。スマートフォンアプリやウェブサイトの利用者の操作を録画し、動画、音声、アンケートで結果を把握、分析。高品質なユーザーテストを安く、早く、簡単にできる。それらを基に、UI、UXの改善を提案していく。
これらにより顧客はウェブの改善支援、マーケティング支援、新規事業開発や既存事業改善などのビジネス支援をワンストップで利用できる。
国内のDX投資額は2019年度の7912億円が30年度には3兆425億円まで拡大すると予想される。今後、コンサルティングサービス、マーケティングサービス、UI・UXサービスすべてを強化。企業のDXを一気通貫で支援することで、社としても成長を果たしていく。
21年12月期の業績は売上高20億2,900万円(前期比83.7%増)、営業利益4億円(同2.2倍)を見込んでいる。(HS)
概要
●事業内容=デジタルを活用した新規事業開発、既存事業におけるデジタルを活用した業務効率化。デジタルマーケティング戦略の立案、スマホアプリのUI/UXの改善などのコンサルティング事業
●本社=東京都港区六本木1-6-1
●代表者=土井悠之介代表取締役社長
●設立=2016年1月
●上場前資本金=3億1,195万円
●発行済み株式数=538万5,900株(上場時)
●筆頭株主=土井悠之介 (上場前35.39%)
●公募株式数=34万2,000株
●売出株式数=73万3,500株(ほかにオーバーアロットメントによる売出が16万1,300株)
●仮条件=9月7日に決定
●ブックビル期間=9月9日から15日まで
●引受証券= SBI(主幹事)、岡三、藍澤、岩井コスモ、水戸、エイチ・エス、極東、東洋、松井、むさし
業績推移(単体)
売上高 | 経常利益 | 1株利益 | 配当 | |
2019.12 | 6,840 | 31 | 4.35 | 0 |
2020.12 | 1,104 | 170 | 23.96 | 0 |
2021.12(予) | 2,029 | 393 | 53.18 | 0 |
※単位100万円、1株利益は円 |