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IPO2024年6月7日

新規上場紹介 メディエア 6月7日 TOKYO PRO Marketに上場 EC支援サービス、自社販売サイトでのD2C販売など

ファッション、アパレル業界向けを中心にクライアントのEC(電子商取引)支援サービスや自社サイトでのD2C販売などを展開するメディエア(199A)が6月7日、東証のTOKYO PRO Marketに上場した。初値は1,350円だった。上場をサポートするJ-Adviserはジャパンインベストメントアドバイザー(7172・P)で、同社にとっては第1号案件。流動性プロバイダーはJIA証券が担当する。

メディエアは2002年に二木信行社長が設立、創業時はウェブ制作、モバイル(携帯)サイトの構築、制作、運用などの事業を行っていた。また、インターネット通販の受託によって商材の開拓、ECサイト運営、クロスメディア媒体の開発を経て、ECサービスのノウハウを蓄積、09年に現在の主力サービスであるEC支援サービスを開始した。EC支援サービス開始までの事業は現在行っていない。

同社のEC支援サービスは、主にEC運営代行サービス、ECコンサルティングサービスの二つ。EC運営代行サービスは、クライアントからECサイトの運営委託を受け、メディエアが運営事業者として、クライアントのECサイトを構築し、運用、分析コンサル、販促活動などを行う。商品販売時には、商品の発送業務、一般消費者からの代金回収を行い、運営委託料などを控除して、商品代金をクライアントに支払う。

ECコンサルティングサービスは、クライアントの自社ECサイトや楽天市場、Yahoo!ショッピング 、AmazonなどのECモールサイト上に開設されたクライアントのECサイトに対して、サイト構築、運用、分析コンサル、販売活動等のサービスを行い、運営サービス料を受け取る。

D2C販売ではEC支援サービスで培ったノウハウとクライアントとのつながりを活用して、自社企画のヨガウエアや関連商品を扱うECサイト「LITHEE(リジー)」、女性向けのスポーツウエアを取りそろえた「Athlegue(アスリーグ)」で販売している。ヨガウエアは北米のように日本でも大きな市場に成長することが期待されている。上場によって得た信用力を背景に、成長を目指す。(M)

概要

●事業内容=クライアントのEC事業を支援するEC支援サービス、当社の販売サイトで商品販売を行うD2C販売
●本社=東京都港区六本木一丁目9番10号 アークヒルズ仙石山 森タワー25階
●代表者=二木信行代表取締役社長
●設立=2002年7月
●上場前資本金=2,500万円
●発行済み株式数=70万株(上場時)
●筆頭株主=アスリーグ(上場前66.00%)
●担当J-Adviser=ジャパンインベストメントアドバイザー
●流動性プロバイダー=JIA証券

業績推移(単独)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2021.9 340,743 8,453 82.57 72
2022.9 43,699 2,208 20.11 72
2023.9 49,120 4,876 50.27 144
※単位 万円、1株利益・配当は円

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