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IPO2021年8月6日

新規上場紹介 モビルス 9月2日 マザーズ ITで未来のコンタクトセンター実現

モビルス(4370)が9月2日、マザーズに新規上場する。

コンタクトセンター向けSaaS(クラウドで提供)プロダクト「モビシリーズ」などを提供する。一般消費者は顧客サポートに対して、「いつも電話で待たされる」「夜間休日は対応してもらえない」「説明書をみてもよく分からない」などの不満がある。一方、コンタクトセンターは「スタッフがすぐ辞める」「IT活用でコストを下げたい」「災害時にも全国レベルの事業継続ができるか」などの悩みがある。さらに電話中心のコールセンターでは3密にもなりやすい。

「モビシリーズ」はこれらの課題に対応するソリューション。テクノロジーを最大限活用した未来のコンタクトセンターを実現。顧客満足度の向上や業務の効率化、コスト削減が実現できるという。

「モビエージェント」は電話だけでなく、ウェブやLINEなどSNS(交流サイト)アプリなど様々な問い合わせに対応したサポートシステム。よくある質問や手続きをAIチャットボットに任せ、オペレータは人ならではの丁寧なサポートに集中する「ハイブリッドサポート」が強み。テキストベースで、応対内容のモニタリングや検索、再利用も容易にでき、AIの教師データ作成にも活用できる。

チャットボットシステムの「モビボット」は基本的に「モビエージェント」と組み合わせて使用。国内外の主要な対話AIエンジンと連携している。拡張機能の「コンソール機能」は、チャットボットのPDCA学習プラットフォームで臨機応変な対応や回答精度向上が図れる。「モビボット」は国内のチャットボット売り上げシェア3年連続1位を記録した。

このほか、電話での注文、問い合わせなどを自動受け付けし、通話内容のテキスト化ができる「モビボイス」、性別、年代などのユーザー情報によるLINEメッセージのセグメント配信を行う「モビキャスト」などがある。

2022年8月期の業績は売上高15億600万円(前期比23.7%増)、営業利益2億8,000万円(同2.4倍)を予想している。(HS)

概要

●事業内容=コンタクトセンター向けSaaSプロダクト(モビシリ-ズ)などのCXソリューションの提供
●本社=東京都品川区西五反田3-11-6 サンウエスト山手ビル6階
●代表者=石井智宏代表取締役社長
●設立=2011年9月
●上場前資本金=9,000万円
●発行済み株式数=557万844株(上場時)
●筆頭株主=ラン・ホアン(上場前31.12%)
●公募株式数=36万株
●売出株式数=74万1,800株(ほかにオーバーアロットメントによる売出が16万5,200株)
●仮条件=8月16日に決定
●ブックビル期間=8月18日から24日まで
●引受証券=大和(主幹事)、野村、三菱UFJモルガン・スタンレー、SMBC日興、SBI、楽天、静銀ティーエム、極東

業績推移(単体)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2020.8 952 54 15.53 0
2021.8(予) 1,218 125 28.81 0
2022.8(予) 1,506 282 38.16 0
※単位100万円、1株利益は円

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