モンスターラボHD(5255)が3月28日、グロースに新規上場する。

大企業向けデジタルコンサルティング事業を主要事業としつつ、市場の共通課題に対してSaaS型のプロダクトを提供している。傘下には国内子会社5社、海外子会社23社があり、世界20カ国・地域でグローバル展開している。

デジタルコンサルティング事業は上流工程から実装、保守運用、データ利活用までワンストップでサービスを実施。さらに日、英、米などで顧客と対面して営業、サービス提供するレベニューセンターがあるほか、プログラミングなど顧客と対面しない作業をするデリバリーセンターをベトナム、バングラデシュ、コロンビアなど人件費が安価な地域に設置している。これによりコスト競争力を高めるとともに、時差なく迅速なサービスを提供できることが強み。M＆Aも積極的に実施しており、ノウハウも豊富。過去5年で平均37%の売り上げ成長で、今12月期は黒字浮上の見通し。

地域別では日本・アジアのAPACと米国などAMERでは既存顧客の継続や追加受注で順調に伸長。欧州などのEMEA(欧州、中東、アフリカ)はM＆Aなどでウクライナ情勢の悪影響をカバー。中東の脱石油需要もあり、好調だ。

今後は大口顧客育成によるオーガニック成長、APACや中東でのM＆A、人材およびオペレーション強化で引き続き高成長を図っていく。

2023年12月期の売上高は174億4,100万円(前期比22.2%増)、営業損益14億6,800万円の黒字(前期は3億8,900万円の赤字)を見込んでいる。(HS)

●事業内容=DXに係るデジタルコンサルティング事業およびプロダクト事業など
●本社=東京都渋谷区広尾1-1-39
●代表者=鮄川宏樹代表取締役社長
●設立=2006年2月
●上場前資本金=10億8,374万4,000円
●発行済み株式数=3,350万1,950株(上場時)
●筆頭株主=JICベンチャー・グロース・ファンド1号投資事業有限責任組合(上場前19.37%)
●公募株式数=180万株
●売出株式数=240万株(ほかにオーバーアロットメントで63万株)
●仮条件=3月9日に決定
●ブックビル期間=3月10日から16日まで
●引受証券=大和(主幹事)、アイザワ、SBI、楽天