ライフドリンク カンパニー(2585)が12月21日、東証2部に新規上場する。
ミネラルウォーターや炭酸水など清涼飲料および緑茶や麦茶といった茶系飲料の製造・仕入れ・販売を手掛けており、自社生産の飲料ビジネスに強みを持っている。少品種大量生産、調達から販売までの内製化、工場の全国展開などの特徴がある。
自社で生産する製品は水飲料、緑茶や烏龍茶など茶系飲料、炭酸飲料に絞っており、大量生産によって生産ラインにおける品目の切り替え時間の極小化を図るほか、原材料・資材の共通化による仕入れコスト抑制を実現している。
茶葉など原材料の調達をはじめ、ペットボトルの成型や茶葉の焙煎といった中間工程、飲料製品の充填・包装など製品化工程、販売までの全てを内製化した。これにより品質の安定性を確保するとともに、外部委託した場合に発生するマージン削除による原価低減を実現。さらに工場を全国展開することで天災などのリスクも低減している。
大手飲料メーカーに対する価格の優位性を武器に、総合スーパー、ディスカウントストア、ドラッグストア向けに、自社ブランドおよびプライベートブランドを提供。一方、消費者のEC(電子商取引)シフトなど購買行動の変化に対応し、専用商品として強炭酸水などを楽天市場やamazon、PayPayモールで販売している。
2022年3月期業績は、売上高248億5,900万円(前期比9.3%増)、経常利益は19億3,400万円(同65.4%増)を見込む。(NA)
概要
●事業内容=清涼飲料の製造販売
●本社=大阪市北区梅田3-3-10
●代表者=岡野邦昭代表取締役社長
●設立=1972年3月
●上場前資本金=1億円
●発行済み株式数=1,255万500株(上場時)
●筆頭株主=Sunrise Capital II, L.P.(上場前34.21%)
●公募株式数=132万4,500株
●売出株式数=229万9,800株(ほかにオーバーアロットメントで54万3,600株)
●仮条件=12月3日に決定
●ブックビル期間=12月6日から10日まで
●引受証券=SMBC日興、大和(共同主幹事)、みずほ、三菱UFJモルガン・スタンレー、SBI、楽天、マネックス
業績推移(単体)
売上高 | 経常利益 | 1株利益 | 配当 | |
2020.3 | 19,481 | 408 | 38.46 | 0 |
2021.3 | 22,735 | 1,169 | 124.93 | 0 |
2022.3(予) | 24,859 | 1,934 | 182.23 | 25.37 |
※単位100万円、1株利益は円 |