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IPO2024年11月19日

【速報版】新規上場紹介 リスキル 12月17日 グロース 企業へ幅広い研修を提供

リスキル(291A)が12月17日、グロースに新規上場する。

企業へ研修サービスを提供して、料金を得るビジネスモデル。ビジネススキル全般を提供する「biz研修」、IT未経験者向けにエンジニア、DX(デジタルトランスフォーメーション)を教育、トレーニングする「tech研修」に分かれる。新人研修、管理職研修といった階層別研修、コンプライアンス研修、顧客対応研修などのテーマ別研修、IT研修など提供しているカテゴリーは幅広い。

研修方式は講師派遣やオンラインにより一社のみで実施する「一社研修」、日程が決まっており複数企業が参加する「公開講座」、1人から手軽に即日導入できるeラーニングの「動画講座」の3タイプがある。

集客や営業、コンテンツ制作、システムの提供は自社で手掛ける。講師は経歴、実績がある外部パートナーを面接やデモ事業で選定し、業務委託契約を締結。研修当日の登壇や動画講座への出演を依頼する。

研修サービスの標準化と研修実施プロセスのDX化により安価な価格設定を実現したことが特徴。競合が著名な講師の起用など属人化しているのに対して、標準化してコンテンツを自社作成することで、講師が誰でも高品質の研修を安定的に受けられる。また、明瞭価格に設定しており、営業未経験者でもスムーズな戦力化となる。一方、DX化により自社で開発した研修サポートシステムを顧客へ無料提供する。顧客側は利便性の高さを評価。リスキルは従業員の習熟度によらないサポート品質の均一化を実現できる。これらにより、安価な価格設定を実現できた。

1986年に創業して社会人のリカレント教育を推進する「リカレント社」(非上場)の法人事業部が2022年5月に分社化した、創業3年目の若い会社。リスキリングが国策となっていることもあり、売上高、営業利益とも右肩上がり。25年3月期は売上高19億3,400万円(前期比30.4%増)、営業利益6億6,700万円(同65.9%増)を見込んでいる。(HS)

概要

●事業内容=人材育成事業
●本社=東京都新宿区四谷4-28
●代表者=松田航代表取締役社長
●設立=2022年5月
●上場前資本金=5,000万円
●発行済み株式数=208万900株(上場時)
●筆頭株主=松田航(上場前100%)
●公募株式数8万900株
●売出株式数=49万3,400株(ほかにオーバーアロットメントで8万6,100株)
●仮条件=11月28日に決定
●ブックビル期間=12月2日から6日まで
●引受証券=SBI(主幹事)、今村、丸三、水戸、岩井コスモ、岡三、極東、松井、マネックス

業績推移(単独)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2023.3 920 223 73.79
2024.3 1,483 404 142.56
2025.3(予) 1,934 657 208.91
※単位100万円、1株利益は円

※速報版は最終的な校了前の紙面記事です。今後、修正等が入る場合があります。

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