リビングプラットフォーム(7091)が3月17日、マザーズに新規上場する。
介護事業、障がい者支援事業、保育事業などを展開している。2011年に札幌市で設立した後、自社による施設の開設とともに、事業承継、子会社化などで事業を拡大してきた。
介護事業は、介護付有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅、認知症対応型共同生活介護(グループホーム)の運営などを行っている。
障がい者支援事業は、就労継続支援B型、相談支援などを行っている。慢性的に人材が不足している介護および保育事業に対し、障がい者が補助業務を行うことにより人材不足の解消を図ると同時に、障がい者に対する就労機会を提供している。
保育事業は、認可保育所に加え、病児保育を企業主導型保育制度を活用しつつ整備を進めている。認可保育所では障がい者支援事業のノウハウを活かすことにより障がい児保育を行っているほか、企業主導型保育所は同社事業所の近隣に設置することにより、同社グループの各施設で働く子育て世代の従業員に対して働きやすい環境を提供でき、介護分野の拡大にもつながる。
こうした各事業が有機的に補完し合うことによって、それぞれに相乗効果が生まれている。
20年3月期末の事業所は、介護事業45(19年3月期末37)、障がい者支援15(同10)、保育事業8(同7)の合計68(同54)を予定している。
介護事業は、北海道、東北、関東、東海、近畿、九州をターゲットに基本的に政令指定都市または中核都市など大規模都市への出店を進めていく。事業承継戦略を積極的に展開する。
上場に際して調達した資金は、21年3月期に開設予定の高齢者グループホーム1棟の設備資金や、新規開設施設のための人件費に充当する予定。
概要
事業内容=介護事業、保育事業、障がい者支援事業
本社=東京都港区虎ノ門1-12-1(最寄りの連絡場所)
代表者=金子洋文代表取締役
設立=2011年6月
上場前資本金=7,900万円
発行済み株式数=153万3,000株(上場時)
筆頭株主=HCA(上場前59.26%)
公募株式数=15万5,000株
売出株式数=13万6,000株(ほかにオーバーアロットメントによる売出が4万3,600株)
仮条件=2月26日に決定
ブックビル期間=2月28日から3月5日まで
引受証券=野村(主幹事)、大和、SBI、みずほ、エース、極東
業績推移(連結)
売上高 | 経常利益 | 1株利益 | 配当 | |
2018.3 | 5,679 | 145 | 60.58 | 0 |
2019.3 | 6,627 | 230 | 118.74 | 0 |
2020.3(予) | 7,560 | 273 | 78.81 | 0 |
※単位100万円、1株利益は円 |