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IPO2024年8月27日

新規上場紹介 リプライオリティ 9月25日 福証Qボード 通販支援とアカモクで成長図る

リプライオリティ(242A)が9月25日、福証Qボードに新規上場する。

通信販売に特化したコールセンターでのアウトバウンドマーケティング(企業が積極的に顧客にアプローチする手法)や自社商品の開発、販売によるD2C(消費者向けの直接通販)事業が売上高の67%を占めている。ほかに健康食品として注目されている海藻のアカモクなどの開発、販売をする通販事業が24.7%、小売店のスペースを活用してカタログなどを設置するセールスプロモーションを手掛けるリテールメディア事業が8.3%となっている。

D2C事業は福岡県を中心に西日本の4拠点に計409人のアウトバンド専門のコミュニケーターを配置。顧客企業の希望に沿ったマーケティング活動を行い、コールセンターは月間平均約150万件を架電。取引先の通販企業の新規顧客の獲得、休眠顧客の掘り起こし、購入の促進を実施。コミュニケーターの品質を保つため、全ての音声内容を再確認するモニタリングを実施しており、顧客企業のLTV(生涯価値)にも寄与している。

長年の知見と、通販業界に特化した専門性を生かし、消費者に訴求できるポイントを整理して、最適な提案を行う。通販会社を徹底的に理解したビジネスモデルを構築している。

通販事業はアカモクを健康志向の高い消費者向けに地上波放送やBS放送で通信販売。4月から5月に福岡県の玄界灘で収穫し、水揚げ後すぐに加工、急速冷凍して高い栄養素をもったまま出荷している。アカモクは現在、広く流通しておらず、生産者との関係が必要となるため、他社の参入障壁になるという。また、北海道大学との産学連携や、生協や外食産業向けの事業展開で、新たな市場機会の創造を計画している。

リテールメディア事業は全国1万862店と契約し、サッカー台(レジの先にある袋詰めの作業台)のフリースペースを活用し、通販カタログやフリーペーパーを設置。顧客企業のプロモーションを行っている。

今後、自社商品の販売強化やアカモク製品の積極的な展開で、成長を図る。

2024年9月期の業績は売上高27億2,400万円(前期比3.5%増)、営業利益3億1,800万円(同49.2%増)を見込んでいる。(HS)

概要

●事業内容=通販支援事業(コールセンターの運営、小売店舗の空きスペースを活用したプロモーション活動の支援)および通信販売事業(健康海藻であるアカモクなどの通信販売)
●本社=福岡市博多区網場町9-20
●代表者=中山伸之代表取締役社長
●設立=1998年9月
●上場前資本金=5,000万円
●発行済み株式数=117万7,800株(上場時)
●筆頭株主=中山伸之(上場前63.08%)
●公募株式数=24万株
●売出株式数=オーバーアロットメントで3万6,000株
●仮条件=9月3日に決定
●ブックビル期間=9月5日から11日まで
●引受証券=Jトラストグローバル(主幹事)、SBI、松井、東海東京、岡三、マネックス、西日本シティTT、FFG

業績推移(連結)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2022.9 2,309 137 102.05 22.85
2023.9 2,633 214 170.70 22.85
2024.9(予) 2,724 331 230.84 45.6
※単位100万円、1株利益は円

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