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IPO2023年3月30日

新規上場紹介 レオス・キャピタルワークス 4月25日 グロース 日本株投信最大の「ひふみプラス」運用

レオス・キャピタルワークス(7330)が4月25日、グロースに新規上場する。

日本株の投資信託で運用資産残高が最大の「ひふみプラス」などを運用。投資信託の運用残高は9,751億円、投資顧問業の運用残高は1,073億円に上る。投信の委託者報酬と投資顧問業の報酬から収益を得ている。

2003年に藤野英人代表取締役会長兼社長らが理想の投資信託を作るために創業。リーマン・ショックで打撃を受け09年2月にISホールディングスの子会社となる。その後、20年6月にSBIHD(8473・P)の傘下のSBIファイナンシャルサービシーズの子会社になる。18年に旧マザーズに上場を予定したが、「内部管理体制などで深堀すべき事項発生」を理由に延期しており、再度のチャレンジとなる。

08年に中小型株を中心とした「ひふみ投信」をスタート。証券会社を通さず個人投資家に直接販売し、セミナー、イベント、運用報告会などを通じて受益者との交流を積極的に図った。「守りながらふやす」をモットーにアナリストやファンドマネージャーが企業を実際に取材して、投資。高いリターンに加えて個人の資産形成の基本は「つみたて」であることを発信し、資産残高を急速に拡大した。

12年には「ひふみ投信」を証券会社で購入できる「ひふみプラス」、19年に米国など海外株投資の「ひふみワールド」と商品ラインアップを増やしていった。

過去3年の「ひふみ投信」の成績はTOPIXに劣後しており、今年1月、マザーファンドの運用責任者に、藤野氏が約9カ月ぶりに復帰した。政府の資産所得倍増プランもあり、投信市場は今後、拡大が予想される。

投信以外では投資一任契約に基づき、国内の企業年金基金などから投資顧問業務を受託。さらに昨年から子会社でベンチャーキャピタル業務を開始した。

23年3月期の業績は営業収益96億7,600万円(前期比2.1%増)、営業利益16億700万円(同17.7%減)を見込んでいる。(HS)

概要

●事業内容=投資信託の設定、運用ならびに販売業務・投資一任契約に基づく投資顧問業務
●本社=東京都千代田区丸の内1-11-1
●代表者=藤野英人代表取締役会長兼社長
●設立=2003年4月
●上場前資本金=1億円
●発行済み株式数=1,237万4,300株(上場時)
●筆頭株主=SBIファイナンシャルサービシーズ(上場前47.8%)
●公募株式数=35万7,700株
●売出株式数=285万9,700株(ほかにオーバーアロットメントで48万2,600株)
●仮条件=4月7日に決定
●ブックビル期間=4月10日から14日まで
●引受証券=大和、SBI(主幹事)、楽天、FFG、マネックス、野村、三菱UFJモルガン・スタンレー、松井

業績推移(連結)

営業収益 経常利益 1株利益 配当
2021.3 6,783 1,265 70.67 22
2022.3 9,479 1,969 108.50 33
2023.3(予) 9,676 1,623 87.68 未定
※単位100万円、1株利益は円

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