学びエイド(184A)が5月28日、グロースに新規上場する。
映像授業を軸とした教育デジタル事業を展開。主要サービスは学習塾を対象とした「学びエイドマスター」「学びエイドマスターfor School」と教育関連事業者を対象とした「学びエイド for Enterprise」。3事業で売上高の98.3%を占めている。
「学びエイドマスター」は“鉄人講師”と呼ぶ高い指導力を持つ講師が、映像授業を作成。編集、チェック、補足、コメントの追加などを行い映像授業を完成させる。教育業界と受講者のニーズを満たす内容を鉄人講師と共同研究しており、講義を短く区切り分からない部分の繰り返しの視聴や、キーワード検索でピンポイントで選べるなど能動的、効果的に学習できる「マイクロ講義」の形態を採用している。その授業や塾運営の効率化を支援する管理機能を提供している。
「学びエイドマスター for School」は大手や中規模の学習塾を対象に、「学びエイドマスター」を顧客の塾の教室運営や指導方針に合わせてカスタマイズするサービス。
「学びエイド for Eneterprise」は参考書や教科書などの映像授業化と配信機能の提供などを行い、教育出版業界を中心に展開している。
生徒は100人以上の鉄人講師が提供する授業から自分に合ったものを選べる。また、塾や教育関連業者の細かなニーズに応えたコンテンツが制作できる。マイクロ講義の映像授業は2015年から制作し、7万本を超える実績がある。
今後、対象を中高生のみならず小学生まで拡大。また、塾のニーズに対応した新機能で、単価の向上も図る。さらに上場を機に学校、企業研修などの需要を捉え、共同印刷(7914・P)との業務提携で業務の拡大を進める。
24年4月期の業績は売上高6億2,300万円(前期比24.4%増)、営業利益1億4,300万円(同28.7%増)を見込む。(HS)
概要
●事業内容=インターネットによる教育サービスの企画開発・提供
●本社=東京都文京区本郷6-17-9
●代表者=廣政愁一代表取締役社長
●設立=2015年5月
●上場前資本金=1億2,012万2,000円
●発行済み株式数=224万8,100株(上場時)
●筆頭株主=廣政愁一(上場前52.91%)
●公募株式数=18万株
●売出株式数=55万2,000株(ほかにオーバーアロットメントで10万9,800株)
●仮条件=5月9日に決定
●ブックビル期間=5月13日から17日まで
●引受証券=SBI(主幹事)、SMBC日興、岡三、岩井コスモ、極東、東洋、松井
業績推移(単独)
売上高 | 経常利益 | 1株利益 | 配当 | |
2022.4 | 290 | ▼47 | ― | ― |
2023.4 | 501 | 110 | 45.1 | ― |
2024.4(予) | 623 | 139 | 55.93 | ― |
※単位100万円、1株利益は円、▼は損失 |