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IPO2024年9月13日

新規上場紹介 日水コン 10月16日~22日のいずれかの日 スタンダード 創業65年の水道コンサル

日水コン(261A)が10月16日から22日のいずれかの日(上場日の4営業日前までに決定予定)、スタンダードに新規上場する。

上下水道を中心とした水に関する事業に特化した建設コンサルティング事業者。1959年の創立以来、主に官公庁などの公的機関から発注を受け、調査、計画や設計、工事監理などの技術的コンサルティングを行っている。具体的には建設コンサルタントのうち、特に水を専門とする水コンサルティングが、発注者から調査、構想、設計などを受注し、施工会社の工事を監理する。

2021年には日本初の大型水インフラコンセッション事業である宮城県上工下水一体官民連携運営事業に参画するなど、自治体の事業運営への支援を拡大している。

このほか、河川部門、環境部門、上下水道にかかわる建築部門、機電(プラント機械・電気)部門などの事業部門を抱えている。また、JICA(独立行政法人国際協力機構)や円借款などを通じて、東南アジア、インド、アフリカなどの海外の政府機関からの受注実績もある。

売上高の94%が官公庁案件で、長年の実績や信頼関係を構築しているのが強み。さらに、土木、建築、水質など多様な工種別の専門家が案件ごとにチームをつくることで、幅広い案件へ対応。専門知識を持った技術力の高い人材をそろえている。

高度成長期に敷設された水道管の老朽化対策など国土強靭化の必要性から公共事業は安定的に推移。また、自治体職員の高齢化もあり、PPP(官民連携)や民間によるインフラ開発への期待が高まっている。そうした中、25年を目標とする「中期経営計画2025」を策定しており、売上高営業利益率8%、自己資本利益率8%を目安として、コア事業の受注拡大、収益性向上に努めていく。

24年12月期の売上高231億5,100万円(前期比5.8%増)、営業利益19億8,500万円(同6.3%増)を見込んでいる。(HS)

概要

●事業内容=上下水道を中心とした水に関する建設コンサルティング
●本社=東京都新宿区西新宿6-22-1
●代表者=間山一典代表取締役社長
●設立=1959年5月
●上場前資本金=1億円
●発行済み株式数=1,186万6,000株(上場時)
●筆頭株主=野村キャピタル・パートナーズ第一号投資事業有限責任組合(上場前49.65%)
●売出株式数=524万5,300株(ほかにオーバーアロットメントで78万6,700株)
●仮条件=最速で9月25日
●ブックビル期間=最短9月27日から10月3日まで
●引受証券=野村(主幹事)、岡三

業績推移(連結)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2022.12 20,770 1,909 54.22 0.75
2023.12 21,884 1,639 92.98 50
2024.12(予) 23,151 2,036 115.63 58
※単位100万円、1株利益・配当は円。22.12、23.12の配当は分割考慮

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