東京通信(7359)が12月24日、マザーズに新規上場する。
スマートフォン向け無料ゲームアプリの企画・開発と、アフィリエイト広告(成果報酬型広告)を中心としたインターネット広告代理事業をしている。
アプリ事業は売上高の82.3%を占める。アプリ内の一部スペースを広告枠として提供することでユーザーのクリック数等を獲得し、広告収入を得るモデル。国内だけでなく、海外向けのよりシンプルなデザインのゲームも展開している。
2019年12月期の国内向けのゲームアプリの売上高は10億6,376万円(前期比39.8%増)と着実に増えている。今後は海外展開を強化していき、各国・地域の好みや特性に応じた多種多様なアプリを配信していく。
広告代理事業はVOD(ビデオ・オン・デマンド)サービスに強みがあり、過去に実績がある集客力に強みのあるアフィリエイター(自分のサイトやSNSでアフィリエイト広告を紹介する人)を発掘している。取引不正防止に重点を置き、大手広告主との信頼関係も構築している。
また、19年12月期からは運用型広告(リアルタイムに入札額、ターゲットなどを変更しながら運用する広告)に取り組んでおり、こちらにも力を入れていく。
2020年12月期の業績は売上高21億300万円(前年同月比28.2%増)、営業利益3億500万円(同23.9%増)を見込んでいる。
概要
●事業内容=アプリ事業、広告代理事業、その他
●本社=東京都渋谷区恵比寿南1-1-9
●代表者=古屋佑樹代表取締役社長CEO
●設立=2015年5月
●上場前資本金=1億2,052万5,000円
●発行済み株式数=493万7,500株(上場時)
●筆頭株主=YSホールディングス(上場前62.15%)
●公募株式数=61万株
●売出株式数=39万株(ほかにオーバーアロットメントによる売出が15万株)
●仮条件=12月4日に決定
●ブックビル期間=12月8日から14日まで
●引受証券=野村(主幹事)、みずほ、岩井コスモ、いちよし、SBI、マネックス、楽天、松井
業績推移(連結)
売上高 | 経常利益 | 1株利益 | 配当 | |
2018.12 | 1,236 | 238 | 21.06 | 6 |
2019.12 | 1,640 | 268 | 33.72 | 0 |
2020.12(予) | 2,103 | 288 | 29.92 | 0 |
※単位100万円、1株利益は円 |