網屋(4258)が12月22日、マザーズに新規上場する。
「データセキュリティ」と「ネットワークセキュリティ」の2事業を展開。データセキュリティ事業は、セキュリティに関するあらゆるログを管理する『ALogシリーズ』の開発・販売を行っている。初期にライセンス費・年間保守費・導入作業費を一括で販売し、次年度以降、毎年ソフトウエア保守料を販売するリカーリングモデルとなっている。顧客は国内の上場企業が中心、販売代理店も大手ITベンダーとあって、債権回収リスクが低い。
最新のバージョンでは、過去のデータをAIが自動分析し、不正可能性をスコアリング化してリスクを予見できるようになった。今後は作為的な不正や不可抗力のアクシデントを未然に予知する仕組みの提供により、さらなる競争力強化を図る。
ネットワークセキュリティ事業については、オフィスのサーバやネットワーク構築、拠点間接続、リモートツールなどを提供している。機器販売売り上げと、サブスクリプション型で毎年積みあがっていくクラウドサービス売り上げが収益源。足元ではテレワーク導入企業の増加や、大型医療機関・大学のネットワーク環境整備の進展が業績にプラスに働いてるほか、米Ubiquitiの製品導入が、新たな収益機会の確保につながっている。(SS)
概要
●事業内容=データセキュリティ事業(ログ管理「ALogシリーズ」などの販売)およびネットワークセキュリティ事業(ICT通信インフラネットワークの設計・構築をクラウド上から遠隔で行う「Network All Cloud」サービスなどの提供)
●本社=東京都中央区日本橋浜町3-3-2
●代表者=伊藤整一代表取締役会長
●設立=1996年12月
●上場前資本金=5,000万円
●発行済み株式数=400万株(上場時)
●筆頭株主=チャクル(上場前28.55%)
●公募株式数=42万9,600株
●売出株式数=60万株(ほかにオーバーアロットメントで15万4,400株)
●仮条件=12月3日に決定
●ブックビル期間=12月7日から13日まで
●引受証券=岡三(主幹事)、SBI、みずほ、SMBC日興、楽天、マネックス、むさし、水戸、香川
業績推移(単体)
売上高 | 経常利益 | 1株利益 | 配当 | |
2019.12 | 2,161 | 129 | 23.43 | 0 |
2020.12 | 2,314 | 185 | 35.83 | 0 |
2021.12(予) | 2,724 | 215 | 37.88 | ― |
※単位100万円、1株利益は円 |