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IPO2019年9月10日

新規上場紹介 AI CROSS 10月8日、マザーズ SMSの配信プラットフォームを提供

AI CROSS(4476)が10月8日、マザーズに新規上場する。
主にB2C(法人と一般消費者の取引)ビジネスを行う国内外の事業者に対して、エンドユーザーの保有する携帯端末にSMS(ショートメッセージサービス)の配信を行うための配信プラットフォームを提供している。

SMSは、相手先の電話番号だけで文字情報を送受信できるサービス。電話、メール、DM(郵便)などの従来のコミュニケーション手段に比べて、比較的安価な費用で一般消費者とのコミュニケーションが行えることから、本人認証、業務連絡、事前通知、滞納者への督促、プロモーションなどさまざまな用途で利用されている。

顧客企業のニーズに合わせて各種プランを取りそろえている。双方向のSMS通信(一般消費者からの返信が可能な配信)ができる機能や、配信情報を表記する機能、決済機能、自動応答機能などがある。

顧客企業は同社の配信管理画面を操作、またはAPI(ソフトウエアが連携することが可能な仕様)により携帯電話事業者の回線を介して一般消費者の携帯端末にSMSを配信することができる。

このメッセージングサービスのビジネスモデルは、顧客企業、販売会社、アグリゲーター(SMS配信需要をとりまとめて大量の配信を行う企業)と契約を結び、顧客企業からの初期費用などのカスタマイズ料と配信通数などに応じた月額の利用料が売り上げになる。費用は携帯電話事業者に対するSMS配信についての利用料とサーバー利用料など。

携帯電話事業者が認める正規配信ルートでSMS配信サービスを提供するために、すべての携帯電話事業者と直接契約を結んでいる。

メッセージングサービスのほかに、ビジネスチャットサービス、AI Analyticsサービスを行っている。

ビジネスチャットは企業における業務連絡やビジネス上のコミュニケーションを行うための利用を想定したもので、同社は同サービスの「InCircle」を提供している。顧客業種(利用シーン)は例えば、新聞社(取材情報の共有)、建設会社(現場情報の共有)、金融機関(障害情報の共有)など。

「InCircle」はシンプルな操作性に加えて、端末、通信経路、サーバーと3段階にわたって暗合化されており、セキュリティ機能を備える。また、チャットボット機能を活用し、文書管理アプリや名刺管理アプリなど外部のさまざまな業務ツールと連携しており、これらの機能の活用で日々の業務を効率化することができる。

AI Analyticsサービスは、ビジネスチャット上に蓄積されたメッセージデータなどの分析を行い、離職率の低下・効率的なチーム構成支援など業界固有の課題に特化したAI(人工知能)によるデータ分析の開発・提供を目指している。今年3月から、某人材派遣大手に対して離職防止ソリューションサービスの提供を開始した。

概要

●事業内容=SMSメッセージングサービス、ビジネスチャットサービス、AI Analyticsサービスの開発・提供
●本社=東京都港区虎ノ門3-2-2
●代表者=原田典子代表取締役社長
●設立=2015年3月
●上場前資本金=1億7,700万円
●発行済み株式数=385万株(上場時)
●筆頭株主=IBIサーチ(上場前15.94%)
●公募株式数=45万株
●売出株式数=15万8,500株(このほかオーバーアロットメントで9万1,200株)
●仮条件=9月18日に決定
●ブックビル期間=9月20日から27日まで
●引受証券=SBI(主幹事)、SMBC日興、みずほ、岩井コスモ、香川、あかつき、エイチ・エス、東洋

業績推移(単体)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2017.12 574 0 1.02
2018.12 1,120 95 26.07
2019.12(予) 1,329 140 27.77
※単位100万円、1株利益は円

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