TOP  NSJアップデート  IPO  新規上場紹介 AVILEN 9月27日 グロース AIソフト開発、AI実装の支援サービスなどを展開
IPO2023年9月5日

新規上場紹介 AVILEN 9月27日 グロース AIソフト開発、AI実装の支援サービスなどを展開

AVILEN(5591)が9月27日、グロース市場に上場する。

AIソフトウエアの開発やDX(デジタルトランスフォーメーション)やAIを推進するための組織開発や人材育成コンテンツや、企業のAI実装推進を一気通貫で支援する「AIソリューション事業」を提供している。

主なサービスは「AIソフトウエアユニット」、「ビルドアップユニット」の2つ。前者は生成AIをはじめとする独自開発の技術コアモジュール「AVILEN AI」を活用し、ビジネスプロセスへのAI実装・データ利活用を支援するサービス。後者はAIやDXに関連する人材の育成や担当する組織の立ち上げなどを支援するサービス。組織の評価やロードマップの策定、経営者や従業員、経営企画やエンジニアなど部門横断的なAI人材の育成による組織開発を支援している。さらに、両ユニットにまたがるサービスとしてD&A戦略コンサルティング(データおよびアナリティクスと事業戦略策定の繋ぎこみを行うコンサルティング)を提供している。

2023年6月末時点で上場企業グループを含む大手企業を中心に累計530社以上の法人顧客と取引がある。同社の強みは、9つの自社開発技術コアモジュール「AVILEN AI」を持ち、幅広い技術領域をカバーしながら、効率的な開発ができること。単一のモジュールでは解決できない課題に対し、複数の組み合わせによるマルチモーダルなAIソフトウエアの開発も可能であること。23年4月には、コアモジュールである「Instructea」とChatGPTを組み合わせたSaaSプロダクト「ChatMee」の販売を開始、生成AIビジネスも展開している。AI関連の人材が大幅に不足するなか、人材育成と組織の立ち上げをビルドアップパッケージ提供できるため、高い成長が期待される。23年12月期の売上高は前期比32.2%増の9億6,800万円、経常利益は同91.8%増の2億1,100万円を見込んでいる。(M)

概要

●事業内容=AIソフトウエアおよびビルドアップパッケージの提供をはじめとするAIソリューション事業
●本社=東京都中央区日本橋馬喰町2-3-3
●代表者=高橋光太郎代表取締役
●設立=2018年8月
●上場前資本金=300万円
●発行済み株式数=605万株(上場時)
●筆頭株主=ジャフコSV6投資事業有限責任組合(上場前29.95%)
●公募株式数=5万株
●売出株式数=138万6,900株(ほかにオーバーアロットメントで21万5,500株)
●仮条件=9月7日に決定
●ブックビル期間=9月 11日から15日まで
●引受証券=大和(主幹事)、SMBC日興、楽天、SBI、マネックス、極東、岡三、岩井コスモ、丸三、松井

業績推移(単体)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2021.12 477 84 9.80
2022.12 732 110 13.19
2023.12(予) 968 211 24.45 0
※単位100万円、1株利益・配当は円

関連記事