BlueMeme(4069)が6月29日、マザーズに新規上場する。
最新技術を活用した独自のプロジェクト管理手法「AGILE-DX」を用いて、短期間、少人数、顧客満足度の高いシステム受託開発を行う。また、手作業で行われているプログラミングを自動化できる「ローコード開発」のソフトウェア販売もする。
小単位で素早く開発を進めるアジャイル手法と、ローコード技術を組み合わせ、「AGILE-DX」で進捗管理を行う。これにより、アジャイル手法で不足している上流工程やテストの作業を標準化。要件定義を分離し、ローコード開発ツールによる開発スピードの速さにも対応できる。あらゆる規模、業種のシステム開発や技術コンサルティングを提供した豊富なノウハウを基に、少人数チームによる一貫した開発体制を構築した。
コロナ禍で低コスト、スピード重視のIT投資が求められるようになった。従来の多重下請け構造や大手システムインテグレーターへの過度な依存にならず、顧客とともにシステム開発のノウハウを蓄積する。将来的に顧客企業がシステム開発を内製化できるよう、IT技術者向けのトレーニングや技術の導入支援も手掛ける。
DX推進でシステム受託開発市場については拡大し、中でもローコード開発市場の成長余地は大きい。
同社は中規模から比較的大きい規模のシステム開発を対象にしているが、今後、中小企業や大規模、複雑なシステム開発までサービス領域を拡大していく。
2022年3月期の業績は売上高19億3,100万円(前期比8.1%減)、営業利益2億3,600万円(同35.1%増)を見込んでいる。減収になるのは、ソフトウェアライセンス販売の売上高が会計基準変更により、従来基準より約7億円減少するため。(HS)
概要
●事業内容=ローコードとアジャイルを活用した受託開発・コンサルティングなどサービスの提供およびOutSystemsなどのソフトウェアライセンス販売
●本社=東京都千代田区神田錦町3-20
●代表者=松岡真功代表取締役社長
●設立=2006年12月
●上場前資本金=2億618万7,000円
●発行済み株式数=319万9,946株(上場時)
●筆頭株主=インテック・アイティ2号投資事業有限責任組合(上場前27.2%)
●公募株式数=45万株
●売出株式数=40万6,000株(ほかにオーバーアロットメントによる売出が12万8,400株)
●仮条件=6月10日に決定
●ブックビル期間=6月14日から18日まで
●引受証券=東海東京(主幹事)、野村、大和、みずほ、SBI、東洋、水戸
業績推移(連結)
売上高 | 経常利益 | 1株利益 | 配当 | |
2020.3 | 1,800 | 30 | 5.15 | 0 |
2021.3 | 2,101 | 174 | 62.49 | 0 |
2022.3(予) | 1,931 | 223 | 47.88 | 0 |
※単位100万円、1株利益は円 |