CINC(4378)が10月26日、マザーズに新規上場する。
自然言語処理技術やAIを活用したSaaSプロダクトの開発、ビッグデータをもとにしたコンサルティングサービスを提供。ビジネスの課題をテクノロジーの力で解決するソリューション事業と、豊富なデータ量と分析力によってビジネスの成長をサポートするアナリティクス事業が柱となっている。
ソリューション事業では、マーケティング用調査・分析ツールである「keywordmap」シリーズの開発・提供を手掛ける。「keywordmap」は定量データに基づくウェブサイト運用を実現するためのプラットフォームで、戦略的にサイトの成長を図る企業から高度な分析力が評価されている。クライアントはコンサルティングや分析、クリエイティブ制作ディレクションなどの業務フローが統一され、高品質なアウトプットを提供できるほか、人材育成期間も短縮することができる。
Twitterのデータ解析を通じてSNS(交流サイト)マーケティングの調査、分析を可能にする「keywordmap for SNS」のサービスも開始した。これは、Twitterの投稿を分析することによって、需要の予測や需要が増減した要因を解析するほか、投稿した消費者の感情判定、アカウントの分析、投稿管理といった機能を有している。
一方、アナリティクス事業では企業にBtoC、BtoBマーケティング支援を実施。「keywordmap」シリーズを活用して、ビッグデータ解析を基盤としたマーケティングソリューションを提供している。同社のデータアナリストが大量のデータを定量的かつ客観的に分析して、市場における需要や供給の状況、競合他社の戦略まで把握することで、クライアントのデジタルマーケティング戦略立案、施策実行、効果測定などをサポートしている。
料金体系は新規契約時の初期費用などのほか、毎月固定の月額利用料を徴収するサブスクリプションモデル。契約期間はソリューション事業で原則1年、アナリティクス事業では半年から1年程度としている。
2021年10月期業績は、売上高12億3,400万円(前期比32.1%増)、経常利益1億6,100万円(同4.1倍)を見込む。(NA)
概要
●事業内容=デジタルマーケティングの調査・分析・運用・改修改善ツール「Keywordmap」シリーズの開発・販売・DXコンサルティングサービスの提供
●本社=東京都港区赤坂1-9-13
●代表者=石松友典代表取締役社長
●設立=2014年4月
●上場前資本金=1,000万円
●発行済み株式数=332万8,000株(上場時)
●筆頭株主=石松友典(上場前39.39%)
●公募株式数=32万8,000株
●売出株式数=50万4,400株(ほかにオーバーアロットメントによる売出が12万4,800株)
●仮条件=10月8日に決定
●ブックビル期間=10月11日から15日まで
●引受証券=SMBC日興 (主幹事)、野村、SBI、楽天、松井、岩井コスモ、いちよし、東海東京、マネックス
業績推移(単体)
売上高 | 経常利益 | 1株利益 | 配当 | |
2019.10 | 764 | 99 | 21.57 | 0 |
2020.10 | 934 | 39 | 3.81 | 0 |
2021.10(予) | 1,234 | 161 | 37.31 | 0 |
※単位100万円、1株利益は円 |