TOP  NSJアップデート  IPO  新規上場紹介 Cocolive(ココリブ) 2月28日 グロース 住宅・不動産業界に特化した営業支援ツール
IPO2024年1月30日

新規上場紹介 Cocolive(ココリブ) 2月28日 グロース 住宅・不動産業界に特化した営業支援ツール

Cocolive(137A・G)が2月28日、グロースに新規上場する。

住宅・不動産業界向け顧客管理・自動追客ツール「KASIKA」を展開。現在顧客は工務店・ハウスメーカー、不動産仲介業者、分譲マンション事業者が中心だが、さらに今後は「サービス付き高齢者住宅の提供会社」など高齢化社会での需要の高まりが想定される不動産関連領域、「リフォーム」などの不動産購入後の領域での提供に注力していく。

基本機能は①問い合わせ自動連携②追客・顧客管理の仕組み化③優良顧客取り込み④自動追客⑤反響獲得⑥アンケート機能――など。ほかにSMS(ショートメッセージサービス)やAI査定などのオプション機能を有し、今後も拡充を図る。

また、同社では顧客からのフィードバックを社内に共有し、KASIKAの開発に反映させることで継続的な改善・改良を行う仕組みを整えている。顧客に対しては単にツールを提供するだけでなく、導入初期から運用ができるように個別勉強会を実施し、導入後の顧客向けにKASIKA活用の勉強会や成功事例の勉強会を開催するなど、継続的な利用により成果を創出できるようカスタマーサクセス部門を設け、人員を重点的に配置している。

料金体系は店舗数課金とユーザー数課金に大別され、店舗数課金では1店舗(1物件)で月額利用料金5万円、ユーザー数課金では10人以下までは5万円、11人以降は1人につき5,000円となっている。前期末(2023年5月末)時点での単月解約率(年間平均)は1.1%。各オプション費用もそれぞれ月額利用料金1万円の基本料金となっている。

24年5月期業績は、新規導入社数の増加や既存顧客のアップセルにより売上高10億3,800万円(前期比30.3%増)、営業利益2億2,500万円(同60.8%増)を見込む。なお、サブスクリプションモデルで月額課金が毎月増加するため、上半期より下半期の売り上げが大きくなる傾向がある。(SS)

概要

●事業内容=不動産業界向けマーケティングオートメーションツール「KASIKA」の開発、顧客への提供その他関連する業務
●本社=東京都千代田区神田須田町1-17
●代表者=山本考伸代表取締役
●設立=2017年1月
●上場前資本金=9,962万円
●発行済み株式数=291万8,600株(上場時)
●筆頭株主=山本考伸(上場前49.15%)
●公募株式数=15万株
●売出株式数=46万5,300株(このほかオーバーアロットメントで9万2,200株)
●仮条件=2月8日に決定
●ブックビル期間=2月9日から16日まで
●引受証券=SMBC日興(主幹事)、みずほ、楽天、松井、SBI

業績推移(単独)

事業収益 経常利益 1株利益 配当
2022.5 557 70 17.88
2023.5 797 140 35.59
2024.5(予) 1,038 220 54.56
※単位100万円、1株利益は円

関連記事