coly(4175)が2月26日、マザーズに新規上場する。
モバイルオンラインゲームの企画、開発および運営を軸に事業を展開している。
モバイルオンラインゲームは、これまでの家庭用ゲーム専用機のタイトルとは異なり、ユーザーが気軽に楽しめるゲーム。ダウンロードや月額基本料は無料で、一部アイテム課金制を採用するタイトルが主流。同社のゲームについても主に同様の仕組みでサービスを提供しているが、「ドラッグ王子とマトリ姫」についてはダウンロードや月額基本料は無料で提供するが、アイテムに対する課金制ではなく、ストーリーを一作品ずつ購入し読み進めるサービス内容となっている。
モバイルオンラインゲームのタイトル別の売上高構成比(2020年1月期)は、「ドラッグ王子とマトリ姫」(サービス開始は15年3月)=2.8%、「スタンドマイヒーローズ」(同16年9月)=75.3%、「オンエア!」(同18年8月、20年10月にサービス終了)=14.9%、「魔法使いの約束」(同19年11月)=6.9%。
このほか、モバイルオンラインゲームに登場するキャラクターを使用し、グッズの企画、販売などを行っている。販売方法は、GMOメイクショップが運営するMakeShopにおける通信販売、ゲーム・アニメ関連イベントにおける対面販売、実店舗を有する企業との契約による委託販売や卸販売も行っている。また、飲食店の運営を行うアニメイトカフェなどと委託契約を結び、コラボカフェにおいて通信販売で扱っている商品に加えてコラボカフェ限定商品の対面販売も行っている。
同社が保有しているIP(知的財産)について、アミューズメント事業を運営するバンダイナムコアミューズメント、カラオケルーム「カラオケの鉄人」を運営する鉄人化計画などとライセンス契約を結んでおり、ロイヤリティ収益やマーケティング機会の獲得にも注力している。
経営戦略は、①徹底的な品質への挑戦による面白いコンテンツの創造、②タイトルあたりの収益源の多様化、③展開エリアの拡大。同社は現在、韓国および台湾において韓国版「ドラッグ王子とマトリ姫」、繁体字版「スタンドマイヒーローズ」を展開しているが、今後はさらなる海外展開を進めていく。
21年1月期は売上高61億9,000万円(前期比84.2%増)、経常利益19億9,400万円(同7.3倍)の予想。
概要
●事業内容=モバイルオンラインゲームの企画・開発・運営事業など
●本社=東京都港区赤坂4-2-6
●代表者=中島瑞木代表取締役社長
●設立=2014年2月
●上場前資本金=5,000万円
●発行済み株式数=530万4,000株(上場時)
●筆頭株主=中島瑞木(上場前45%)
●公募株式数=80万4,000株
●売出株式数=52万2,000株(ほかにオーバーアロットメントによる売出が19万8,900株)
●仮条件=2月4日に決定
●ブックビル期間=2月8日から15日まで
●引受証券=みずほ(主幹事)、野村、SBI、楽天、丸三
業績推移(単体)
売上高 | 経常利益 | 1株利益 | 配当 | |
2019.1 | 2,446 | 383 | 55.69 | 0 |
2020.1 | 3,359 | 273 | 43.32 | 0 |
2021.1(予) | 6,190 | 1,994 | 289.89 | 0 |
※単位100万円、1株利益は円 |