CS―C(9258)が12月24日、マザーズに新規上場する。
個人事業主や中小企業などの地域に根付いた店舗ビジネスを「ローカルビジネス」と呼び、これらを展開する顧客のDX(デジタルトランスフォーメーション)化を促進する独自開発のSaaS型統合マーケティングツールを提供している。主力サービスは、デジタルマーケティングを運用代行する「C+」と、このC+から得たデータを活用してデジタルマーケティング領域の業務のDX化を実現する「C―mo」の2つ。
もともとターゲットとしていたグルメ業界がコロナ禍の影響を受け始めたタイミングで、C+のビューティー業界向けの横展開を開始した。その後、今年2月よりC―moビューティーの本格展開もスタート。その結果、5月以降は月次の売上比率が50%を超えるサービスへと成長し、第2の柱の事業となっている。引き続きグルメ、ビューティー業界へのサービス提供を積極的に進めるとともに、別業界へのさらなる横展開を目指す。
C+、C―mo単体ではそれぞれ類似サービスや競合が存在するが、いずれも部分的な領域を担う機能にとどまっており、会社側は「複数の機能を有するSaaS型統合マーケティングツールを提供する企業は業界でも当社のみ」とみている。(SS)
概要
●事業内容=ローカルビジネスに特化した統合型マーケティングSaaS「C-mo」、他
●本社=東京都港区芝浦4-13-23
●代表者=椙原健代表取締役社長
●設立=2011年10月
●上場前資本金=5,000万円
●発行済み株式数=625万株(上場時)
●筆頭株主=スマイルプラス(上場前53.93%)
●公募株式数=125万株
●売出株式数=62万5,000株(ほかにオーバーアロットメントで28万1,200株)
●仮条件=12月7日に決定
●ブックビル期間=12月9日から15日まで
●引受証券=SBI(主幹事)、大和、みずほ、SMBC日興、三菱UFJモルガン・スタンレー、松井、極東、丸三、岩井コスモ、岡三、東洋、アイザワ
業績推移(単体)
売上高 | 経常利益 | 1株利益 | 配当 | |
2020.9 | 1,947 | 63 | 3.65 | ― |
2021.9 | 1,907 | 168 | 23.60 | ― |
2022.9(予) | 2,376 | 310 | 27.97 | ― |
※単位100万円、1株利益は円 |