DAIWA CYCLE(5888)が11月8日、グロースに新規上場する。
自転車関連販売事業を展開。8月末時点で国内実店舗数は120店舗(直営114店舗、フランチャイズ6店舗)、EC(電子商取引)サイト「ダイワサイクルオンラインストア」を運営している。自転車トラブルの際は顧客が店舗に自転車を持参するのが一般的だが、同社はバイクで迅速に駆けつけてその場で修理する「出張修理」サービスを行っている点も特徴だ。なお、顧客の半数以上を30歳代~40歳代の子育て世代が占めている。
主に関西・関東・中部の郊外ロードサイドを中心に、売り場面積100坪~250坪の大型店をドミナント出店している。店舗では同社が企画・開発した商品を中国メーカーへ生産委託したPB(プライベートブランド)商品も展開しており、今後もPB電動アシスト車の拡充など、PB商品数を増やすことで利益率の向上を図る方針。
接客サービスにおける高い顧客満足度を追求し、社内では知識・技術・接客に分けた研修および社内資格試験を実施。外部資格に関しては、自転車技師の合格率が全国平均約52%に対して、同社従業員は75%と全国平均を上回っている。自転車安全整備士についても72%の合格率となっており、店舗の従業員の半数超がいずれかもしくはその両方の資格保有者となっている。
首都圏においてはファミリー層をターゲットとした大型ロードサイド店舗を郊外ベッドタウンに展開するなど、中期的には200店舗を目指して出店を加速していく。さらに、今後はメンテナンスや修理需要に応えるため、またインターネット購入時の店舗受取サービス拠点の拡充に向け、従来の郊外型店舗に加え、大都市圏や駅の近くにも出店を進めていく予定。(SS)
概要
●事業内容=自転車および自転車パーツ・アクセサリーなどの商品販売、自転車の整備および修理サービスの提供
●本社=大阪府吹田市江坂町1-12-38
●代表者=涌本宜央代表取締役社長
●設立=1990年8月
●上場前資本金=1,000万円
●発行済み株式数=260万株(上場時)
●筆頭株主=涌本宜央(上場前93.92%)
●公募株式数=60万株
●売出株式数=20万株(ほかにオーバーアロットメントで12万株)
●仮条件=10月20日に決定
●ブックビル期間=10月23日から26日まで
●引受証券=三菱UFJモルガン・スタンレー(主幹事)、SBI
業績推移(単体)
売上高 | 経常利益 | 1株利益 | 配当 | |
2022.1 | 11,459 | 277 | 69.51 | ― |
2023.1 | 13,090 | 610 | 206.97 | 20.70 |
2024.1(予) | 14,862 | 756 | 230.67 | 49 |
※単位100万円、1株利益は円 |