ENECHANGE(4169)が12月23日、マザーズに新規上場する。
エネルギー自由化のなか、消費者向け電力・ガス切替サービス「エネルギープラットフォーム」と電力・ガス会社向けのクラウド型DX支援サービス「エネルギーデータ」の2事業を展開している。
エネルギープラットフォーム事業は、家庭向けの「エネチェンジ」と法人向けの「エネチェンジBiz」がある。気象条件や電力需要を分析し、最適な電力・ガス会社を選択するための比較・診断・切替申込のワンストップ機能を、オンライン上で無料提供。累計切替件数は2020年9月末で、家庭向け17万件、法人向け4,400件。
切り替えた先の電力・ガス会社から毎月一定額が支払われ、契約数に応じて報酬が増えるストック型のシステム。このほか、切り替え時の一時報酬や、電力・ガス会社からの広告収入もある。
エネルギーデータ事業は、エネチェンジによる電力・ガスの切り替えに情報やスマートメーター経由の電力使用量、再生可能エネルギー発電所の稼働状況などのデータを解析。顧客獲得や業務効率化を図るエネルギー事業者に、SaaS(クラウドでソフトウエアを提供)で販売。31社が導入している。
今後、両事業の強化とともに電気自動車分野や海外での展開も加速していく。
20年12月期の業績は売上高16億6,600万円(前期比31.4%増)、営業利益3,000万円(前期は3億2,200万円の赤字)を見込んでいる。
概要
●事業内容=消費者向けの電力・ガス切り替えプラットフォーム「エネチェンジ」などの運営を行うエネルギープラットフォーム事業、エネルギー会社など向けのクラウド型DXサービス「EMAP(デジタルマーケティング支援SaaS)」および「SMAP(スマートメーター活用SaaS)」などの提供を行うエネルギーデータ事業
●本社=東京都千代田区大手町2-6-2
●代表者=城口洋平代表取締役CEO
●設立=2015年4月
●上場前資本金=8億9,025万5,000円
●発行済み株式数=575万株(上場時)
●筆頭株主=城口洋平(上場前23.86%)
●公募株式数=5万株
●売出株式数=33万株(ほかにオーバーアロットメントによる売出が5万7,000株)
●仮条件=12月3日に決定
●ブックビル期間=12月7日から11日まで
●引受証券=みずほ(主幹事)、大和、野村、三菱UFJモルガン・スタンレー、SMBC日興、いちよし、SBI、マネックス、楽天、松井
業績推移(連結)
営業収益 | 経常利益 | 1株利益 | 配当 | |
2018.12 | 1,140 | 104 | 17.35 | 0 |
2019.12 | 1,268 | ▼304 | ▼45.40 | 0 |
2020.12(予) | 1,666 | ▼9 | ▼6.04 | 0 |
※単位100万円、1株利益は円 | ||||
▼は赤字 |