Enjin(7370)が6月18日、マザーズに上場する。

中小・中堅企業や医療機関向けのPR支援サービスや、メディアと企業などをつなぐPRマッチングプラットフォームの企画・運営を手掛けている。

PR支援サービスでは、創業から培ったメディアネットワークを活用して、複数のメディア媒体から顧客のニーズに沿う露出サポートを行う。PRの目的には、学生向け採用情報、ステークホルダー向け情報、営業活動における情報発信などが挙げられる。企業の課題をPRの視点から調査分析し、担当者がメディアに直接交渉を行うことで露出を強める。医療機関向けでは地方クリニックを中心にPRサービスを提供してきた経験をベースに、医療に特化した専門チームが広報を担当する。

PRで取り扱う媒体には雑誌、ウェブサイト、テレビ、動画などがあり、制作サイドとプランナーが顧客ニーズに対応し、各メディアを通じて企業やクリニックの価値を高めながら、ブランディングイメージを発信している。

メディアと企業・クリニックを自動マッチングする「メディチョク」の企画、運営も手掛けている。メディアとのマッチングをパソコンやスマホ上で行うことを可能にし、「少ないリソースで広報活動を実現したい」「メディアとの接点を増やしたい」という顧客の課題を解決するサービスを提供している。富裕層ビジネスを展開する企業などを対象にプラットフォームを利用した決裁者と企業などをつなぐ「アポチョク」のサービスも開始した。

収益モデルは、顧客が希望するメディアへの露出を獲得した場合のみ料金が発生する成功報酬型と、月額課金型プラットフォームの2つのタイプを展開。メディアへの露出が決定した後に運用フローに入るためコストを抑えることができ、メディア露出後は制作費用などのイニシャルフィーが発生し、契約が継続する間は安定的に収益が獲得できる継続課金モデルとなっている。月額課金のプラットフォーム収益と合わせて、安定的な事業遂行と収益を確保することを可能にしている。(NA)

●事業内容=法人・経営者、医療機関・医師向けPR支援サービスの提供およびマッチングプラットフォームの運営
●本社=大阪市北区梅田1-11ー4 大阪駅前第4ビル
●代表者=本田幸大代表取締役社長
●設立=2007年3月
●上場前資本金=3,000万円
●発行済み株式数=700万株(上場時)
●筆頭株主=本田幸大(上場前49.31%)
●公募株式数=100万株
●売出株式数=150万株(ほかにオーバーアロットメントによる売出が37万5,000株)
●仮条件=5月31日に決定
●ブックビル期間=6月 2から8日まで
●引受証券=みずほ(主幹事)、SBI、楽天