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IPO2023年3月2日

新規上場紹介 Fusic(フュージック) 3月31日 グロース クラウドネイティブな開発でDX支援

Fusic(5256)が3月31日、グロースに新規上場する。

九州大学発ITベンチャー。クライアントのシステム開発、ビジネスモデル変革支援を行うデジタルトランスフォーメーション(DX)事業を展開する。具体的には、①AWS(アマゾンウェブサービス)によるサーバーインフラの構築・運用から、AWSのマネージドサービスを生かしたシステム開発を行う「クラウドインテグレーションサービス」、②センサーデバイスから得られる音声や画像などのデータのINPUT(IoT)、STORE(クラウドインフラ)、OUTPUT(AI・ビッグデータ解析)まで、データにまつわる様々な技術・解決策を一貫して提供する「データインテグレーションサービス」、③顧客の要望に合わせて開発したシステムから汎用性の高いものをプロダクトサービス化して提供する「その他サービス」――を提供している。

このうち、クラウドインテグレーションにおける「クラウドネイティブインテグレーション」の売り上げ比率が37.4%(2022年6月期実績)と最も高い。ここではスタートアップから大企業、大学・研究機関まで規模・業種・システム内容を問わず多くの実績を有し、さらにゲノムなどのビッグデータ解析に代表される高付加処理をより高速・効率的に行えるシステム構築を行うハイパフォーマンスコンピューティング分野の実績を多く積んでいることも、同社の強みの1つとなっている。

今後、DXはシステムの刷新からデータ活用に主戦場が移るものと想定され、同社のデータインテグレーションサービスへの需要の高まりが見込まれる。サービスの高付加価値化により営業利益成長率を高めるとともに、データ人材、セールス・マーケティング人材の拡充を図る。(SS)

概要

●事業内容=クラウド環境を活用したシステム開発、IoT・クラウド・AIを組み合わせてデータ活用を支援するデジタルトランスフォーメーション事業
●本社=福岡県福岡市中央区天神4-1-7
●代表者=納富貞嘉代表取締役社長
●設立=2003年10月
●上場前資本金=1,000万円
●発行済み株式数=120万株(上場時)
●筆頭株主=納富貞嘉(上場前31.48%)
●公募株式数=20万株
●売出株式数=10万株(ほかにオーバーアロットメントで4万5,000株)
●仮条件=3月13日に決定
●ブックビル期間=3月15日から22日まで
●引受証券=SBI(主幹事)、SMBC日興、大和、みずほ、岡三、岩井コスモ、FFG、東海東京、東洋、西日本シティTT、松井、丸三、極東

業績推移(単体)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2021.6 762 ▼42
2022.6 1,124 70 44.03
2023.6(予) 1,331 145 96.38
※単位100万円、1株利益は円。▼は赤字

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