GENDA(9166)が7月28日、グロースに新規上場する。
「GiGO」ブランドを主としたアミューズメント施設などを約250店舗運営。ほかに、アミューズメントマシンレンタル、オンラインクレーンゲーム、セールスプロモーション、キャラクターライセンスのビジネスを展開する。
店舗モデルは、駅前に立地する都市型店舗、ショッピングセンター型店舗、郊外の幹線道路沿いに立地するロードサイド型店舗など。また、台湾子会社では、同国において4店舗(5月末時点)を運営している。さらにラウンドワン(4680・P)との合弁で設立した持ち分法適用関連会社は米国で店舗運営を手掛けている。既存の国内外の店舗運営の強化はもちろん、M&Aによる事業規模拡大も積極的に進めていく方針。
経験豊富なIT人材を多数擁し、DX(デジタルトランスフォーメーション)による顧客満足度向上や店舗業務の効率化に取り組むエンターテイメント・テックカンパニーでもある。顧客向け会員アプリ「GiGOアプリ」は1月末時点の新規会員数が約12万人と、前年同月末の2.4倍に急増。また、従業員向けアプリ「GiGO NAVI」は、プライズゲーム機ごとの景品売り上げを管理し、各従業員のスマートフォンからリアルタイムで確認できるようにすることで、景品発注量を最適化できる。棚卸などに利用することで、実験店舗においては約62%の時間削減を実現するなどの成果も表れている。
オンラインクレーンゲームは3つのサービスを展開。このうち「GiGO ONLINE CRANE」はアミューズメント施設のプライズに使われる景品、「オタクレ」はキャラクター景品に特化したサービス、「LIFTる。」は家電や食品などのユニークな景品も出品することで、普段はゲームセンターに足を運ばない顧客層の取り込みを図っている。
アミューズメントマシンレンタルは、国内外のアミューズメント施設運営企業にマシンを貸し出し、マシンの月々の売上高をあらかじめ設定した料率で貸出先企業と分け合うレベニューシェアでのレンタルを行っている。また、マシンの購入費用とその耐用年数からレンタル料金を算出する固定金額によるレンタルも実施している。(SS)
概要
●事業内容=グループ傘下の複数のエンターテイメント事業会社の経営支援に従事する純粋持株会社。主力事業は「GiGO」ブランドを主としたアミューズメント施設約250店舗の運営
●本社=東京都港区東新橋1-9-1
●代表者=申真衣代表取締役社長
●設立=2018年5月
●上場前資本金=9,551万円
●発行済み株式数=3,397万3,600株(上場時)
●筆頭株主=吉村英毅・ミダスB投資事業有限責任組合(上場前42.92%)
●公募株式数=220万株
●売出株式数=559万1,000株(ほかにオーバーアロットメントで116万8,600株)
●仮条件=7月10日に決定
●ブックビル期間=7月11日から18日まで
●引受証券=SBI、SMBC日興(共同主幹事)、みずほ、東海東京、岡三、丸三、岩井コスモ、水戸、極東、楽天、マネックス、松井
業績推移(連結)
売上高 | 経常利益 | 1株利益 | 配当 | |
2022.1 | 38,111 | 3,939 | 93.58 | ― |
2023.1 | 46,091 | 4,011 | 109.99 | ― |
2024.1(予) | 47,500 | 4,250 | 106.34 | ― |
※単位100万円、1株利益は円 |