GENOVA(9341)が12月23日、グロースに新規上場する。

主力のメディカルプラットフォーム事業では正しい医療情報を提供するため、自社メディア「Medical DOC」(メディカルドック)を展開。医師が監修する医療情報記事や、著名人による闘病体験、未病への取り組みなどの記事を配信。利用者が目当ての医療機関を簡単に探せるため、全国の医療機関情報をデータベース化し、地域や診療科目で簡単に検索できる。利用者、医療機関の双方にとって有用なサービスで、10月末時点で医療情報に関する記事3,649件、月間約730万PVを集めている。PVや掲載記事数は順調に増加している。

また、自社メディアへ医療機関の紹介記事を掲載するための有料記事制作を請け負っており、収益源となっている。医療機関に長年サービスを提供することで培った全国の医療機関とのネットワークや、記事制作ノウハウと品質管理体制に強みがある。

このほか、医療機関向けにスマートクリニック事業を実施。「NOMOCa―Stand」(ノモカスタンド)というスマート簡易自動精算機・再来受付機や「NOMOCa―Regi」(ノモカレジ)というスマートレジを販売している。LINEで医療機関への予約や問い合わせが出来る「CLINIC BOT」も手掛ける。主要なサービスの年間契約件数は2,705件に上る。

2023年3月期の業績は売上高64億3,100万円(前期比33.9%増)、営業利益16億2,200万円(同53.8%増)を見込んでいる。(HS)

●事業内容=医療情報サイト「Medical DOC」の運営およびクリニック向け自動受付精算機の販売など
●本社=東京都渋谷区渋谷2-21-1
●代表者=平瀬智樹代表取締役社長
●設立=2005年7月
●上場前資本金=1億1,500万円
●発行済み株式数=1,690万8,100株(上場時)
●筆頭株主=平瀬智樹(上場前48.21%)
●公募株式数=72万8,100株
●売出株式数=231万8,800株(ほかにオーバーアロットメントで45万7,000株)
●仮条件=12月5日に決定
●ブックビル期間=12月7日から13日まで
●引受証券=SBI(主幹事)、クレディ・スイス、野村、SMBC日興、大和、三菱UFJモルガン・スタンレー、あかつき、岡三、東海東京、松井、マネックス、楽天