INFORICH(9338)が12月20日、グロースに新規上場する。

日本初の持ち運び可能なスマホ充電器のシェアリングサービスであるモバイルバッテリーシェアリングサービス「ChargeSPOT」と、バッテリースタンドそのものをシェアリング媒体として広告サービスを提供するサイネージサービスを手掛けている。

「ChargeSPOT」は「どこでも借りられて、どこでも返せる」をコンセプトに2018年4月にスタート。アプリをスマートフォンにダウンロードするか、同サービスのLINE公式アカウントと友達になることで利用開始。アプリ内の地図で付近のバッテリースタンドを探し、QRコードをスキャン。スロットから出てくるモバイルバッテリーで、自分のデバイスに充電できる。利用料金は最初の30分未満で165円、6時間未満330円などとなっている。

バッテリースタンドはコンビニ、空港、駅など全国3万5,000台以上を設置。国内約8割のシェアとなる。月間レンタル回数89万回、アクティブユーザー数47万人、累計アプリダウンロード423万回。香港、台湾、中国など海外展開も行っている。今後、5Gの普及によるバッテリー消費量の増加で市場は拡大する見込み。

サイネージ画面は全国規模のPRから近隣への告知までカスタマイズ配信が可能だ。

22年12月期については売上高43億2,900万円(前期比2.6倍)、営業損益15億4,800万円の赤字(前期は19億3,800万円の赤字)を見込んでいる。(HS)

●事業内容=モバイルバッテリーシェアリングサービス「ChargeSPOT」の運営、「ChargeSPOT」に付随するサイネージ広告の販売および運営
●本社=東京都渋谷区神宮前6-31-15
●代表者=秋山広宣代表取締役社長兼執行役員CEO
●設立=2015年9月
●上場前資本金=1億円
●発行済み株式数=184万6,620株(上場時)
●筆頭株主=秋山広宣(上場前17.16%)
●公募株式数=5万6,100株
●売出株式数=オーバーアロットメントで8,400株
●仮条件=12月2日に決定
●ブックビル期間=12月5日から9日まで
●引受証券=大和(主幹事)、SBI、楽天、岡三、丸三、ちばぎん、ひろぎん