INTLOOP(イントループ、9556)が7月8日、グロースに新規上場する。
自社社員とフリーランス人材を組み合わせ、顧客の様々な経営課題にワンストップでサービスを提供。顧客企業に専門性の高いプロのフリーランス人材を提供する「プロフェッショナル人材ソリューションサービス」、自社の社員とフリーランスのハイブリッドなチームで行う「コンサルティングサービス」、営業先候補の開拓を目的としたIT関連情報サービスを提供する「Webサービス」の3事業を展開している。
「プロフェッショナル人材ソリューションサービス」は、自社の案件紹介サイトや転職支援サービスサイトに登録したITエンジニアやコンサルタントなどのフリーランスに対して、顧客企業の各種プロジェクトの案件を紹介。フリーランスの希望に応じたマッチングを経て、顧客企業へ提案する。提案内容に合意後、サービス提供が開始される。
「コンサルティングサービス」は戦略からIT導入、デジタルマーケティングまで大手のコンサルティングファームと同様の多様なサービスの提供が可能。ハイブリッドなチームで行うことで、フリーランスの知見も活用でき、顧客の多様なニーズに対応できるとともに、競合より比較的安価に支援ができる。この2つのサービスで売上高の99%を占める。
登録フリーランスは元大手コンサルティングファーム、システム会社の出身者など、専門性を持ち経験、実績を積んだ高度人材であることが特徴。ウェブマーケティングによる登録者獲得が進んでおり、登録者は2万6,000人を超える。月当たりの稼働人数も2021年7月の726人が22年7月には930人見込みと順調に増えている。収益は顧客企業からの業務委託料がほとんどを占める。
国内コンサル市場は今後も成長する見込み。そのなかで300社以上ある既存顧客との取引拡大や高単価案件獲得で、売り上げ増加を図るとともに、様々な業種、業態の新規顧客を積極的に拡大していく。また、人材の積極的な採用と育成体制強化で、コンサルタントの継続的な安定確保を進めていく。
22年7月期の業績は売上高130億9,900万円(前期比41.6%増)、営業利益7億9,300万円(同97.6%増)を見込んでいる。(HS)
概要
●事業内容=フリーランスを活用したコンサルティング・システム開発支援等
●本社=東京都港区赤坂2-9-11
●代表者=林博文代表取締役
●設立=2005年2月
●上場前資本金=5,000万円
●発行済み株式数=460万株(上場時)
●筆頭株主=林博文(上場前72.47%)
●公募株式数=60万株
●売出株式数=57万5,000株(ほかにオーバーアロットメントで17万6,200株)
●仮条件=6月20日に決定
●ブックビル期間=6月22日から28日まで
●引受証券=東海東京(主幹事)、香川、SBI、楽天、マネックス、三菱UFJモルガン・スタンレー、岩井コスモ、東洋、あかつき
業績推移(単体)
売上高 | 経常利益 | 1株利益 | 配当 | |
2020.7 | 7,157 | 55 | 9.09 | ― |
2021.7 | 9,249 | 418 | 85.49 | ― |
2022.7(予) | 13,099 | 747 | 123.85 | ― |
※単位100万円、1株利益は円 |