jig.jp(5244)が12月22日、グロースに新規上場する。
配信者と視聴者が動画を通じて、双方向でコミュニケーションを楽しむライブ配信サービス「ふわっち」が主要事業。ライブ配信中に視聴ユーザーが使用するアイテムの販売が同社の主な収益となり、前2022年3月期のグループ収益の約99%を占めている。
配信ユーザーは視聴ユーザーの数や無料・有料アイテムをどの程度受け取ったかなど、自身の配信の盛り上がりに応じて、報酬として同社からポイント(1ポイント=1円相当)を獲得する。このポイントは限定アイテムや他社ポイントサイトのポイント、現金(銀行振込)に交換することが可能。配信ユーザーの雑誌などの媒体への出演権、「ふわっち」特製グッズなどの特典を競い合うイベントやランキング戦を設けることに加え、期間限定のアイテムの販売を行うことなどで、新規ユーザーの獲得やサービス活性化を図っている。
このほか、フィーチャーフォン向けフルブラウザアプリ「jigブラウザ」や、Twitterクライアント事業のサービスの提供なども行っている。また、自治体向け・企業向け関連として、プログラミング専用こどもパソコンを委託先が生産・販売する「こどもパソコン事業」、自治体のファイル形式を全国で統一されている形式へ簡単に変換・公開できるプラットフォームを提供する「データプラットフォーム事業」を展開。前者は販売台数に応じた一定のライセンス料、後者は各委託先自治体よりプラットフォーム利用料を受領し、収益を得ている。(SS)
概要
●事業内容=ライブ配信事業「ふわっち」を中心とした一般消費者向け関連事業および自治体向け・企業向け関連事業
●本社=福井県鯖江市横越町10-34-1(最寄りの連絡場所は東京都渋谷区千駄ヶ谷5-23-5)
●代表者=占部哲之代表取締役社長
●設立=2003年5月
●上場前資本金=8億7,701万円
●発行済み株式数=4,205万4,000株(上場時)
●筆頭株主=福野泰介(上場前23.35%)
●公募株式数=5万7,000株
●売出株式数=323万8,400株(ほかにオーバーアロットメントで49万4,300株)
●仮条件=12月6日に決定
●ブックビル期間=12月7日から13日まで
●引受証券=SMBC日興(主幹事)、野村、SBI、楽天、岩井コスモ、極東、東海東京、マネックス、松井
業績推移(連結)
売上高 | 経常利益 | 1株利益 | 配当 | |
2021.3 | 6,700 | 66 | 6.04 | ― |
2022.3 | 8,984 | ▼253 | ― | ― |
2023.3(予) | 10,198 | 921 | 20.10 | ― |
※単位100万円、1株利益は円。▼は損失 |