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IPO2023年7月12日

新規上場紹介 JRC 8月9日 グロース コンベヤ部品のトップメーカー

JRC(6224)が8月9日、グロース市場に上場する。

1961年に大阪市で創業した浜口商店が源流。屋外用のベルトコンベヤ製品の製造販売で事業を拡大し、91年にジェイアールシー(現JRC)を設立した。主に屋外用ベルトコンベヤ部品の製造・販売、課題解決のソリューションを提供する「コンベヤ部品事業」と、製造業の人手不足にロボットによる自動化技術で解決、支援する「ロボットSI事業」の2事業を手掛ける。

主力のコンベヤ部品事業は土木、物流、セメントなど1万3,000社の多業種にわたるエンドユーザーへ製品を納入するトップメーカー。基幹産業の現場で用いられている。コンベヤ部品は現場の安定稼働に必要不可欠で、粉塵、摩耗、落下衝撃など過酷な環境で使用されるため損耗が早い。主要部品のローラは特に過酷な環境では数カ月で交換が必要となる。国内の競合が限定的で、価格への対応力があり、着実な利益確保が可能。さらにコンベヤ周辺の課題や困りごとを、提案から対策実施、検証まで手掛ける解決するソリューションビジネスで高付加価値化している。

ロボットSI事業は使いやすい、導入しやすい、高品質なロボットシステムをコンセプトにさまざまな標準パッケージを開発。納入実績は650台以上に上る。設計段階からの標準化で技能の蓄積を図り、コストと品質を両立している。今2月期は前期比46.9%増の急成長で成長のフックとなることを見込む。

今2月期の業績は売上高95億4,100万円(前期比6.5%増)、営業利益13億6,400万円(同9%増)を計画している。(HS)

概要

●事業内容=コンベヤ部品の設計・製造・販売およびコンベヤ設備の運用改善/メンテナンス、ロボットを活用した自動設備などの設計・製造・販売
●本社=大阪市西区阿波座2-1-1
●代表者=浜口稔代表取締役社長
●設立=1991年3月
●上場前資本金=8,000万円
●発行済み株式数=1,267万2,860株(上場時)
●筆頭株主=インテグラル3号投資事業有限責任組合(上場前37.75%)
●公募株式数=5万株
●売出株式数=611万5,300株(ほかにオーバーアロットメントで92万4,700株)
●仮条件=7月24日に決定
●ブックビル期間=7月25日から31日まで
●引受証券=SMBC日興、みずほ(共同主幹事)、大和、SBI、三菱UFJモルガン・スタンレー、岩井コスモ、松井、丸三、東海東京、楽天、岡三、マネックス

業績推移(連結)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2022.2 8,085 844 43.21 7.92
2023.2 8,961 1,270 65.84 7.92
2024.2(予) 9,541 1,354 72.02 21
※単位100万円、1株利益・配当は円。配当は分割考慮

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